目の前が真っ赤に!? 「ピカ!」と光ったらアウト!? 全国配備進む移動式オービスの最新情報
全国の道路に点在する速度取締装置「オービス」。従来は固定式だったオービスですが、近年は設置場所が変わる移動式オービスの導入が進んでいます。この移動式オービスとはどんなものなのでしょうか。
神出鬼没の移動式オービスって何者?
全国の一般道路や高速道路には、俗に「オービス」といわれる速度違反自動取締装置が配備されています。
しかし、従来のタイプは設置された場所が固定されているため、ある程度の場所を記憶しているドライバーもいるほか、設備が古くなり稼働していないものも増えてきています。
そんななか、最近急速に全国各地に配備されているのが移動式オービスです。固定式と移動式にはどんな違いがあるのでしょうか。
オービスの正式名称は「速度違反自動取締装置」といい、アメリカのボーイング社が製造する「オービス」という製品名が日本で最初に導入されたことから、通称でオービスと呼ばれるようになりました。
このオービスは、道路を走行するクルマの速度を測定し、一定の速度以上で走行していた場合、そのクルマを速度違反車両として自動で写真撮影をおこない記録する装置です。
警察庁によると、オービスの導入経緯は「警察官を動員して行う定置式取締り等を補うために整備」と説明しています。
定置式取締りは、いわゆる「ネズミ取り」というもので、違反車両を現場で停止させるものです。一定の人員と車両を引き込むスペースが必要なことから、場所的・時間的制約がありました。
オービスが導入されたことで、現場への警察官の配置が不要となったほか、深夜や早朝、雨天など関係なく速度取り締りが可能になっていましたが、前述のように設備の老朽化や維持の問題、設置場所の把握などの事情により、2014年に試験運用が開始され2016年以降に移動式オービスの導入が全国各地始まりました。
移動式オービスは、運搬や移動が可能な小型の装置になっており、三脚にカメラを載せた小型のタイプからボックスタイプ、ロボットのタイプまでさまざまです。
測定方法は、大きく分けて「レーダー(電波)式」と「レーザー(光)式」の2タイプがあり、レーダー式は、道路上で走行するクルマに電波を照射し、その跳ね返りの電波から速度を測定します。
一方でレーザー式は、レーザースキャンにより速度を測定。現在はレーダー式が主流となっていますが、今後はレーザー式が主流となるとされています。
また、従来の固定式オービスは大掛かりな装置であるため、高速道路をはじめ道幅が広い道路など制限された場所にしか設置できませんでしたが、移動式オービスが導入されたことで、固定式の設置が難しかった場所にも設置できるようになりました。
生活道路やゾーン30を中心に設置されており、最近は幹線道路やバイパス、高速道路での運用も増えています。
基本的には設置場所付近に「速度違反自動取締中」などの表記で看板が設置されますが、東京都や愛知県などでは看板を設置せずに運用しているところもあるようです。
なお、オービスの使用目的について、神奈川県警は「交通事故抑止のためとドライバーに実勢速度を下げさせること」と説明しており、取り締まりそのものが目的ではないとしています。
2020年8月現在、移動式オービスはどのくらい導入されているのでしょうか。オービスの情報を扱う情報サイト「オービスガイド」の運営担当者は、移動式オービスの導入状況について次のように話します。
「現在はほとんどの都道府県で導入が決まっていて、2021年には一部を除いてほぼ全国で導入される予定です。
現在の導入台数としては、各県1台から2台がほとんどです。東京や愛知など少し多いところもありますが、それでも1桁台の台数です」
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従来のオービスは、速度超過したクルマを検知すると強烈な赤色に発光することで、ドライバー自身がオービスに撮影されたことに気づきます。その赤色の光は昼間でも「目の前が真っ赤になる」ほどだといいます。
しかし、移動式オービスでは白色に発光するタイプも存在し、こちらは昼間の幹線道路などでは気づきにくいこともあるようです。
嘘つきは神奈川県警察の始まりです。
こんな良い装置が出てきても警察に積極的にやる気が無かったら宝のもち腐れです。どうかそうならないようにどんどん取り締まってほしいです。
役所と同じで機械で取り締まれるならお巡り減らせるね^^