電動車が65%増! 2020年6月の欧州新車販売台数速報を発表

SUVは45万台以上を販売

 SUVについては景気動向悪化の影響は低く、販売台数こそ前年同期比18% となっていますが、マーケットシェアは40%に拡大。面白いことに、SUVのなかでもサイズが大きく、もっとも高額なセグメントが好調で、販売台数はわずか2%減の2万4100台でした。

2020年6月モデル別販売ランキング1位のルノー「クリオ」
2020年6月モデル別販売ランキング1位のルノー「クリオ」

 SUVについては景気動向悪化の影響は低く、販売台数こそ前年同期比18% となっていますが、マーケットシェアは40%に拡大。面白いことに、SUVのなかでもサイズが大きく、もっとも高額なセグメントが好調で、販売台数はわずか2%減の2万4100台でした。

 コンパクトSUVは21%減となり、18万4800台を売り上げたスモールSUVを下回る結果です。

 また、フォルクスワーゲングループはSUVセグメントの25%を占め、首位となりました。フォード、ボルボ、メルセデスも追い上げを見せており、それぞれ1%増、39%増、24%増となっています。

 フォルクスワーゲン「ゴルフ」は、2か月続けてルノー「クリオ(ルーテシア)」に敗れ、モデル別販売ランキングでは2位となりました。

 2020年6月も問題となったのは、新型ゴルフの車両を用意できなかったことで、5代目クリオが欧州市場全体で販売され、クリオ全体の79%を占めているのに対し、8代目ゴルフはまだすべての市場で販売されておらず、ゴルフ全体のわずか28%となっています。

 2020年6月に販売好調となったルノーグループの車種は、クリオだけではなく、「キャプチャー」と、ダチア「サンデロ」が、それぞれモデル別販売において、3位と4位を記録。

 キャプチャーは、新型となったことが奏功し、2020年6月のSUVでもっとも売れたモデルとなりました。

 トヨタ「ヤリス」は5位でしたが、新型車が2020年6月販売のうち、わずか6%にすぎないということを考えれば、こちらも販売好調であったといえます。

 その他、2020年6月に好調だったモデルは、プジョー「2008」が10%増、ルノー「トゥインゴ」が8%増、ボルボ「XC40」が56%増(プレミアムセグメントで2位)、フォルクスワーゲン「T-Cross」が1%増、フォード「プーマ」が1万300台 、ヒュンダイ「コナ」が14%増、シュコダ「カミック」が7900台 、ボルボ「XC60」が28%増、メルセデス「CLA」が31%増、キア「ニロ」が27%増、フィアット「デュカート」が62%増、ボルボ「S60/V60」が6%増でした。

※ ※ ※

 現在も日本同様、新型コロナウイルスの感染拡大が続く欧州ですが、6月は少しずつ自動車産業の回復が見える結果となりました。とくに電気自動車カテゴリは、目を見張るものがあります。

 まだまだ安心出来る状況とはいえませんが、7月はさらなる回復が期待できるのではないでしょうか。

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