アウディのコンパクトSUV「Q2」はなぜ日本で人気? そのスポーツモデルSQ2に乗ってみた
スポーツモデルSQ2は300ps・400Nmの2リッターターボを搭載
今回の試乗車は、Q2のラインナップのなかでもスポーツモデルのSQ2だ。
排気量は2リッター、直列4気筒ターボチャージャー付きガソリンエンジンを横置きしている。基本はFWDであるが、SQ2は後輪も駆動するクワトロになっている。
最高出力は300ps/5300-6500rpm、最大トルクは400Nm/2000-5200rpmと余裕がある。
SQ2のボディサイズは、全長4220mm×全幅1800mm×全高1525mm、ホイールベース2595mmで、最小回転半径は5.1mと小回りが効く。
このデータを見て日本で売れる要素が見つかった。それはやはりこのコンパクトなボディサイズだ。
日本の機械式駐車場の駐車可能サイズは、全長5000mm以下×全幅1800mm以下×全高1550mm以下というところが多い。最近のクルマはどんどん大きくなっているので、この機械式駐車場に入れられないクルマが増えている。
そんななか、Q2はまるで日本市場のために作られたようなサイズなのだ。
実際にクルマに乗り込むと、SUVというよりクロスオーバーというカテゴリーに入りそうだ。SUVにしてはそれほど背が高くないし、シートのヒップポイントも高過ぎないから、乗り降りもしやすい。だから若者だけでなく高齢者にも適している。全幅はコンパクトカークラス並なので、市街地でも運転しやすい。
市街地走行や車庫入れでのメリットは、最小回転半径が5.1mで扱いやすく、大きなポイントアップになっている。
7速Sトロニックトランスミッションはどちらかというとダイレクトな感触で、スポーティな走りが似合っている。
試乗車には235/40R19 96Y XLというサイズのブリヂストン・TURANZA T005 AOが装着されていた。標準よりホイール径が大きくなり、キビキビ運転できる要素になっている。
SQ2のWLTCモード燃費は11.6km/Lで、ガソリンタンク容量は55Lだから、計算上は給油1回で638km走れることになる。
彫刻刀で削り取ったような大胆なエクステリアデザインとともに、いつまでも新鮮な気持ちで乗れそうだ。
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AUDI SQ2
・車両本体価格(消費税込):599万円
・全長:4220mm
・全幅:1800mm
・全高:1525mm
・ホイールベース:2595mm
・車両重量:1540kg
・エンジン形式:直列4気筒ターボ
・排気量:1984cc
・駆動方式:4WD
・変速機:7速DSG(Sトロニック)
・最高出力:300ps/5300-6500rpm
・最大トルク:400Nm/2000-5200rpm
・燃費(WLTC):11.6km/L
・サスペンション前/後:ストラット/ウイッシュボーン
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤ:235/45R18
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