三菱が生んだ、万人が扱える怪物マシン!? 「ランエボVII」は旧型からどう進化した?
ランエボ初のATモデル「ランエボVII GT-A」も登場
さらにこのランエボVIIでは、ランエボ史上初のAT搭載モデルが誕生します。それが2002年に発売された「ランサーエボリューションVII GT-A」です。
三菱には「INVECS-II」と呼ばれる5速ATがあり、これを、4G63型エンジン&4WDを擁するランエボVIIに組み合わせました。
AT化に伴い、最高出力を272馬力、最大トルクを343Nmに調整したほか、本革シートをオプションで用意。外観では、リアウイングを小型化させつつボンネット上のエアインテークをなくすなど、ランエボ特有のギラギラ感をさらに排除したルックスに進化。
まさに現代版「羊の皮を被った狼」として注目されたほか、ランエボの門戸を広げ、その怪物的なパワーを幅広い人が楽しめるようにしたという意味で、画期的なモデルだったといえます。
イケイケだった従来モデルと比較すると地味な印象がありますが、それでもランエボVIIが1万241台、ランエボVII GT-Aは3527台が販売されました。
気になる中古車市場では、100万円台から270万円程度と幅広い価格帯となっていますが、相場としては130万円から150万円といったところでしょう。
ただし約20年前のクルマだけに、走行距離は12万キロ以上を走破している個体が多く、走行距離が短い(5万キロ未満)は軒並み200万円オーバーとなっているようです。
程度の良いものはプレミア価値が足された価格になっていますが、燃費以外は現在のクルマと遜色ない性能を誇るだけに、あとは購入前にいかにきちんと整備されてきているかを確認してから選びたいところです。
購入を検討している人にとっては、過走行車か、もしくはプレミア価格の個体と二極化したなかからどう選ぶかが悩みどころですが、過走行でもしっかり整備された個体であればまだまだ楽しめるでしょう。
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