ピンクのクラウンに、黒すぎるBMW!? 奇抜なカラーリングの車5選
クルマを買う時に悩みどころなのが、カラーリングではないでしょうか。人それぞれ好みがあり、人気のカラーならリセールバリューにも影響します。一方で、ほかとは違う個性的なカラーを選びたい人もいるでしょう。そこで、奇抜なカラーリングのクルマを5車種ピックアップして紹介します。
ユニークすぎるカラーリングのクルマを振り返る
新車を買う時はグレードを決めてオプション装備を決め、最後の悩みどころがカラーリングではないでしょうか。人それぞれ好みがあり、人気色ならば売る時の査定額が上乗せされることもあります。
一般的に新型車を開発する時に、そのクルマのメインとなるイメージカラーを決めます。そのカラーリングのモデルをカタログの表紙で使ったり、CMに登場したりと、ユーザーに認知してもらうように刷り込むためです。
また、クルマの車格やコンセプトに合ったカラーリングにすることも、イメージ戦略のひとつとなっています。
一方で、なぜそのカラーリングを設定したのかと思うようなモデルも存在。そこで、奇抜なカラーリングのクルマを5車種ピックアップして紹介します。
●プジョー「308 GTi byプジョースポール」
2007年に登場したプジョーのCセグメントモデル「308」は、3ドアハッチバック、4ドアセダン、ステーションワゴン、カブリオレと、豊富なボディバリエーションが設定された、同社の主力車種としてデビュー。
現行モデルは2013年に発売された2代目で、5ドアハッチバックとステーションワゴンをラインナップ。
また、プジョーのモータースポーツ活動を担当する「プジョースポール」によってチューニングされた高性能モデル「308 GTi byプジョースポール」が設定されています。
308 GTiに搭載されるエンジンは、最高出力262馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒ターボで、ローギアード化された6速MTが組み合わされ、FFながら0-100km/h加速は6秒を誇るホットハッチです。
かつて、この308 GTiには2トーンカラーのカラーリングが設定されていました。一般的な2トーンカラーからは車体の上下で色分けされていますが、308 GTiの場合は車体の後部で斜めに色分けされるユニークなものです。
通常のボディカラーとブラックに分かれるカラーリングは「Coupe Franche(クープ フランシュ)」と呼ばれ、オプション設定されていました。
●ローバー「ミニ ポールスミス」
1959年、BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)から、天才技術者のアレック・イシゴニスが設計した「ミニ」が発売されました。
ミニは全長3m、全幅1.4mほどの小さなボディに、大人4人と荷物を載せてドライブできるパッケージを実現。後のコンパクトカーに多大な影響を与えた偉大なクルマです。
発売当初に搭載されたエンジンは、850ccの直列4気筒OHVで、フロントに横置きに搭載して前輪を駆動するFFを採用し、エンジン下部にトランスミッションを内蔵することでエンジン長を短くし、狭いエンジンルームを有効につかっています。
その後ミニはフルモデルチェンジされることなく生産が続き、1998年にミニ誕生40周年を記念する限定車「ミニ ポールスミス」が1500台限定で発売されました。
ファッションデザイナーで自身でもブランドを展開するポールスミスが監修したミニは、ブルー、ホワイト、ブラックの、特別な3色が設定されていました。
さらにショーモデル用として、当時ポールスミスの店舗で紙袋などに採用していたカラフルなストライプ柄を、ミニにカラーリング。
このポップなカラーリングのミニは、実際にわずかな台数が市販されたといいます。
●BMW「X6」
BMW「X6」は、クーペSUVの先駆者として2008年に初代モデルが登場、2014年に2代目、そして2019年7月にフルモデルチェンジし、3代目へと進化しました。
現行モデルのX6は全長4995mm×全幅2005mm×全高1695mmというかなり大柄なボディサイズで、クーペらしい流麗なルーフラインと、ライトアップ機能を初めて採用した大型のキドニーグリルが特徴です。
この新型X6がデビューした直後の、同年8月に開催されたフランクフルトモーターショーに、漆黒のX6が展示されました。
この黒いX6に用いられた塗料は「地上で最も黒い黒」という『VANTA BLACK VBx2』で、光の反射率は1%と、ほぼすべての光を吸収するコーティングです。
ライトアップされた状態でも、人間の目には空間的な奥行きが認知できず、X6がまるで2次元になってしまったように見えます。
実用性はまったくなく、むしろ夜間は危険なほどですが、非常にユニークなコンセプトカーとして話題となりました。
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