ピンクのクラウンに、黒すぎるBMW!? 奇抜なカラーリングの車5選

ピンク「クラウン」は意外と人気とだった!?

●トヨタ「マークX」

大人のためのシックなセダン「マークX」が華麗に変身
大人のためのシックなセダン「マークX」が華麗に変身

 2004年に発売されたトヨタ「マークX」は、1968年に「コロナ」から分派した「コロナマークII」から続く、長い歴史のあるモデルです。

 2009年には2代目が登場し、コロナマークIIの頃から一貫して、フロントエンジン、リアドライブのFR駆動という伝統を継承。

 外観は精悍なフロントフェイスに伸びやかなフォルムで、エンジンは2.5リッターと3.5リッターのV型6気筒自然吸気を搭載し、3.5リッターモデルでは318馬力を誇りました。

 マークXは派手すぎないデザインで、大人向けのスポーツセダンとして人気となりましたが、2014年9月のマイナーチェンジの時に特別仕様車の「Yellow Label(イエローレーベル)」を設定。

 外装色はホワイト、ブラック、シルバー、そして特別設定色のイエローが用意されました。

 マークXはシックな雰囲気のモデルですが、このイエローはかなりポップな配色となっており、マークXのイメージを大きく変えています。

 内装色にはイエローとブラックの2色を設定したほか、シート表皮や本革巻きステアリングホイールなどにイエローステッチをあしらい、スポーティな印象です。

 マークXは2019年12月をもって生産を終了していますが、イエローレーベルは歴代のなかでもひと際異色のモデルとなっています。

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●トヨタ「クラウン」

ピンクという衝撃的なカラーが話題となった「クラウン」
ピンクという衝撃的なカラーが話題となった「クラウン」

 1955年に、トヨタは高級乗用車「トヨペットクラウン」を発売。当時、庶民にとってマイカーはまだまだ夢のような存在でした。

 その後、多くの人がマイカーを手に入れられるようになると、クラウンはユーザーのニーズを的確に捉え、常に新しいトレンドを取り入れながら進化し、トヨタを代表する高級セダンとして君臨。

 現行モデルは2018年に登場した15代目で、車載通信機DCMを全車に標準装備し、外観にはシリーズ初の6ライトウインドウを採用するなど、大きな変化が話題となりました。

 その先代にあたる14代目には、2013年に外装色をピンクとした特別仕様車「ReBORN PINK」を、受注期間を限定して発売。

 このピンククラウンは14代目の発表会で展示され、まさに「生まれ変わる」という14代目のコンセプトを象徴する存在でした。

 ベース車は「アスリートG」のハイブリッド車とガソリン車で、外装色は「モモタロウ」とネーミングされ、内装もホワイトとブラックの組み合わせに、テリー伊藤氏がカラーコーディネートを手掛けたピンクのステッチや、各部にピンクのさし色が用いられています。

 受注台数はトータルで約650台と、異彩を放つクラウンながらユーザーから好意的に受け取られたといえるでしょう。

 また、ピンククラウンの効果として、それまでクラウンに興味を持っていなかった女性からも注目を集めたといいます。

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※ ※ ※

 クルマや洋服などのカラーには、流行色というのがあります。流行は人為的に拡散されることもあれば、世相や経済状況から決まることもあるといいます。

 クルマのカラーリングといえば、かつてガンメタリックやホワイト、シルバーなどが流行しましたが、景気が悪化すると保守的な色が好まれる傾向があり、シルバーが流行ったのはそうした時期でした。

 派手なカラーリングが流行することはありえないとは思いますが、コロナ禍を払拭するような明るい色が流行ることを願ってしまいます。

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Writer: くるまのニュース編集部

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