輸入車がステータスだった!? アメリカで生産された日本車3選
アメリカナイズされたスタイリッシュなクーペとは
●ホンダ「アコードクーペ」
ホンダは他メーカーに先駆けて海外生産をおこなっており、オートバイは1979年、クルマは1982年に、アメリカのオハイオ州メアリーズビル工場で生産を開始しています。クルマの現地生産第1号は2代目「アコード」でした。
その後、生産だけでなく企画やデザインもアメリカホンダでおこなうようになり、1988年に日本へ輸入され販売が開始された初代「アコードクーペ」は、まさに企画から現地でおこなったモデルです。
初代アコードクーペは3代目アコードセダンのシャシをベースに、アメリカ国内での嗜好にあわせてボディ形状や装備、足まわりなどがホンダの現地法人によって設計変更されています。
搭載されたエンジンは2リッター直列4気筒SOHCのみで、最高出力120馬力を発揮。トランスミッションは4速ATを設定し、スポーティな走りよりもクルージング性能を重視しています。
日本では国内モデルに存在しないクーペというボディ形状や、左ハンドル仕様なこと、前席シートベルトにはドアの開閉だけでベルトの着脱がおこなえる「パッシブシートベルト」の採用、BOSEサウンドシステムの装備など、アメリカらしさを感じさせる華やかなモデルでした。
その後1990年には2代目アコードクーペ、1994年には3代目が登場しましたが、4代目以降は日本での人気低迷もあって、販売されていません。
また、2018年には、北米でも7代目をもってアコードクーペは廃止されてしまいました。
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現在、各メーカーとも海外生産が一般的になっており、国内で販売しているモデルも輸入車がいくつもあります。
今回紹介した3車種のような特別なモデルではなくなり、じつは輸入車だと知らないオーナーも多いのではないでしょうか。