大型リアウイングは高性能の証! 第1世代の完成形 三菱「ランエボIII」とは
念願のWRCでタイトルを獲得! 現在でも高人気
ランエボシリーズも3台目ともなると、ホモロゲーション取得分の2500台は楽に完売してしまうほどの知名度と人気を手に入れました。

また既存の4色のボディカラーに加えて「ダンデライオンイエロー」という専用色も用意。ド派手なエアロフォルムがより際立つカラーとして人気になったのです。
ここまで完成度を高めたランエボIIIですが、WRC(世界ラリー選手権)でも大活躍します。1995年の第4戦から参戦したランエボIIIは、1996年シーズンの世界ラリー選手権(WRC)グループAカテゴリーで9戦中5勝をあげる活躍をみせ、エースドライバーのトミ・マキネン選手が自身初のドライバーズタイトルを獲得。
さらにグループNカテゴリーでもグスタポ・トレレス選手が王座を獲得するなど、名実ともに成功を収めます。
気になるランエボIIIの中古車ですが、15年も前のクルマのため、流通するタマ数はかなり少なめ。しかしWRCのチャンピオンズカーであり、ランエボ第1世代の完成形とあって「ネオクラシックカー」としての価値が非常に高いと評価されています。
まれに150万円前後の中古車もありますが、コンディションが良好な個体やメンテナンスが行き届いた車両では、250万円から430万円前後までハネ上がります。
完全なプレミア価格で、おいそれと手が出しにくい価格になってしまっていますが、それだけの価値がある証拠でもあります。
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第1世代のランエボが販売されていた当時は、レースの成績が人気と直結していた時代でした。
現在のように環境性能への関心は高くなく、まだまだハイパワーと速さを純粋に求めていた時代で、その愚直なまでの速さを追求したスタイルだからこそ、いまだに多くの人たちから愛され続けているのでしょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。










