マツダの車名変更戦略はどうだった!? 「デミオ」から「マツダ2」改名1年の現状とは
支持される秘訣は静粛性&デザイン性?
いくつかの販売店スタッフが口を揃えて話していたのが、マツダ2のデザイン性への人気です。マツダが述べている、「豊かな存在感と上質感」や「生命感をカタチにするデザイン」が反映されたデザインは、多くのユーザーの心を掴んでいるようです。
前出とは別のマツダ販売店スタッフは、以下のように話します。
「大衆車とされるコンパクトカーですが、マツダ2は経済的に余裕のある高級志向のお客さまからも人気があります。セカンドカーやサードカーとして、ちょっとした買い物などの街乗りメインのクルマで購入されるケースが多いです」
車名変更後は、大ヒットとはいえないものの、マツダがこだわった乗り心地やデザイン性を中心に、一定のユーザーからは非常に高い評価を獲得し続けているようです。
マツダ2には、ガソリンモデルとディーゼルモデルがあり、それぞれ4つのグレードと、特別仕様車が設定されています。価格はガソリンモデルが145万9150円から211万2000円、ディーゼルモデルが190万3000円から270万500円です。
マツダのなかでの人気グレードは、販売店スタッフによると「15S PROACTIVE」だといいます。価格は2WDモデルが169万4000円となり、フルオートエアコンやフロントシートヒーターなどの快適装備などが標準装備となっています。
また、主に高級志向のユーザーからは上質な内装デザインや安全装備が充実した「15S L Package」も人気です。
インパネやアームレストといったインテリアの素材に合成皮革が採用されているほか、ドアやエアコン吹き出し口にもメッキ加工がちりばめられており、高級感が演出されています。
加えて、安全装備では、「クルーズコントロール」や「レーンキープ・アシスト・システム」が標準装備となっているほか、運転席ではドライビングポジションメモリー付きのパワーシートが採用されており、コンパクトカーながら充実の空間を実現している点が人気です。
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このように、近年人気のトヨタ「アクア」や「ヤリス」、ホンダ「フィット」、日産「ノート」と競合関係にあるものの、マツダの強みであるディーゼルモデルやライバル車とは異なるデザイン性を持っている点などが、マツダ2が堅調に売れ続ける要因といえるかもしれません。
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