新型モデル登場で人気再燃の予感!? 高性能ステーションワゴン5選
欧州ステーションワゴンは、まだまだ活気あり!?
●フォルクスワーゲン「ゴルフR ヴァリアント」
1974年の誕生以来、フォルクスワーゲン「ゴルフ」は、FFコンパクトカーのベンチマークとして君臨してきました。
その後、ゴルフをベースとして、さまざまなバリエーション展開がおこなわれてきましたが、日本で販売中の7代目モデルには、ステーションワゴンの「ゴルフ ヴァリアント」をラインナップ。
なかでも高出力なスポーツモデルが「ゴルフR ヴァリアント」です。ゴルフの高性能モデルといえば初代から続く「GTI」がありますが、さらに高性能化したモデルが「R」シリーズです。
搭載されるエンジンは最高出力310馬力を誇る2リッター直列4気筒ターボで、7速DCTと組み合わされ、駆動方式はフルタイム4WDの「4モーション」のみとなっており、0-100km/h加速は4.8秒を記録。
外観ではフロントグリル、フロント&リアバンパー、リアスポイラー、ドアミラーがR専用で、フロントがストラット、リアがマルチリンクの足まわりも専用となっており、ベース車に対して10mmローダウンされています。
通常モデルと比べ車高を10mm低く設定するとともに、特性を最適化したスポーツサスペンションと相まって、高いコーナリング性能を発揮。
なお、欧州ではすでに8代目ゴルフが販売されており、今後はヴァリアントなどもモデルチェンジされ、日本にも上陸すると予想されます。
●ミニJCWクラブマン
イギリスを代表するコンパクトカー「ミニ」は、1959年に誕生。今の軽自動車よりも小さいサイズながら大人4人と荷物が積める優れたパッケージングで、後のFFコンパクトカーのお手本となった偉大なクルマです。
しかし、ローバーグループがBMWに買収され、2000年に生産を終了。
そして2001年、BMWグループのプレミアムスモールとして新生ミニが復活を果たし、発売直後から世界中で人気となったのは記憶に新しいところです。
現行モデルのミニは2013年に登場した第3世代で、ボディバリエーションは一時よりも整理されましたが、「ミニ3ドア」、「ミニ5ドア」、オープンカーの「ミニコンバーチブル」、SUVの「ミニクロスオーバー」、そしてステーションワゴンの「ミニクラブマン」をラインナップしています
ミニクラブマンとミニ5ドアは車格が近いモデルですが、ミニクラブマンの方が全長とホイールベースが長く、全幅もワイドになっており、明確にステーションワゴンであることを強調しています。
また、リアゲートが観音開きとしていることも、大きな特徴です。
日本で販売されているバリエーションは、ガソリン車の「ワン」、「クーパー」、「クーパーS」そして4WDの「クーパーS ALL4」と、ディーゼル車の「クーパーD」と「クーパーSD」があり、エンジンによって大別されています。
なかでもトップグレードに位置するのが「ミニJCW(ジョン・クーパー・ワークス)クラブマン」で、エンジンは2リッター直列4気筒ターボを搭載し、最高出力は306馬力を発揮。
組み合わされるトランスミッションはパドルシフト付きの8速ATで、駆動方式は4WDのみとされ、0-100km/h加速4.9秒を誇り、これは現行ミニシリーズのなかでも最速です。
内外装はJCW専用の仕様となっており、スポーティに演出され、さらにミニシリーズならではの豊富な純正オプションパーツによってカスタマイズも可能です。
足まわりも専用のスポーツサスペンションが採用されており、1600kgと重めな車重ながらも「ゴーカートフィーリング」は継承されています。
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ステーションワゴンの良さは走りと積載性ですが、新型レヴォーグやカローラツーリングの登場で、わずかながら活気が出てきました。
現在、ミニバンから3列シートSUVへの乗り換え需要が高まっているといいますから、ステーションワゴンの良さが見直される日も近いのではないでしょうか。
とくに今回紹介した5車種のようなクラスは、日本の道路事情にも適しているため、復権への期待が高まります。
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