2リッターセダンはすでに希少種!? 最新スポーティセダン3選

北米で絶大な人気を誇るホンダのセダンとは!?

●ホンダ「アコード」

力強いマスクにクーペスタイルのボディがマッチする「アコード」
力強いマスクにクーペスタイルのボディがマッチする「アコード」

 ホンダ初代「アコード」は1976年に発売。「シビック」の上位車種として当初は3ドアハッチバックのみでしたが、後にセダンを追加して主軸のモデルとなります。

 2代目からは国産メーカーで初となるアメリカ工場で生産が始まり、以降は北米でホンダを代表する車種として人気を不動のものとしました。

 そして、2019年10月の「第46回東京モーターショー2019」のホンダブースで、グローバルセダンである新型アコードが公開され、2020年2月に国内で発売。

 外観は6ライトウインドウの採用が特徴で、ロー&ワイドなプロポーションの流麗なクーペセダンとなり、力強いフロントフェイスと美しいルーフラインのバランスが絶妙です。

 日本仕様のパワーユニットには、2リッター直列4気筒エンジンに、ふたつのモーターを組み合わせたホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV(イー・エイチイーブイ)」を採用。

 エンジンの最高出力は145馬力とマイルドですが、モーターは最高出力184馬力を発揮。高速走行以外は基本的にモーターによるEV走行が主体で、パワフルかつスムーズな走りと、低燃費を実現しています。

 足まわりはフロントにストラット、リアにマルチリンクを採用した4輪独立懸架で、ダンパーの減衰力を4輪で制御する「アダプティブ・ダンパー・システム」を装備し、さらに前輪のブレーキを独立制御して車両挙動をコントロールする「アジャイルハンドリングアシスト」を導入するなど、優れた乗り心地とハンドリングを高い次元で両立。

 アコードの価格は1グレードで465万円です。なお、北米仕様には最高出力252馬力を発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載した、スポーティな「2.0T」シリーズもラインナップされています。

※ ※ ※

 冒頭にセダン人気の低迷とありますが、ホンダは「シビックセダン」の国内販売を終了することが決定しており、レクサス「GS」は2020年8月に生産終了と発表されました。

 トヨタ「マークX」は2019年をもって販売を終了し、三菱は2016年に国内市場からセダンの販売を撤退しています。

 このように日本ではセダンの減少が続いていますが、スライドドアのミニバンや軽トールワゴンの台頭や、ユーティリティの高いSUV人気の高まりが理由です。

 かつてはファミリーカーとしても売れていたセダンですが、現在の状況を鑑みると、今後、復権することは難しいでしょう。

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