豪雨災害でクルマが水没!? 浸水被害の症状は? 修理か買い替えの判断基準とは

河川の氾濫による水没は車両保険の補償でカバーできる?

 大切にしてきた愛車でも、浸水被害に遭って走行できなくなった場合、心情的に乗り換えたいと思う人も多いでしょう。車両保険に加入していれば、乗り換えることができそうです。

泥水をかぶって大きなダメージを受けたクルマ
泥水をかぶって大きなダメージを受けたクルマ

 車両保険にはいくつか種類があり、「一般タイプ」と「エコノミータイプ(クルマ対クルマ+限定された補償)」の2タイプが主流になっています。このどちらでも水没車に関しては補償対象内になっているのです(ただし地震や火山の噴火、津波の場合は、免責事項のため補償外になります)。

 また自動車保険を使った場合は、保険の等級がダウンしてしまいます。対物事故や交通事故などの場合は次回更新時に3等級下がりますが、洪水による水没での保険適用は1等級下がるだけで済みます。

 この場合、水没での修理費を算出した金額と、同程度(年式や走行距離、装備など)の中古車価格のどちらかが補償されます。

 ただし、洪水による家屋の損傷によってクルマが被害にあっても、火災保険は適用されません。火災保険の補償はあくまで建物までとなるためだといいます。

 ちなみにクルマの浸水レベルがフロアよりも下でおさまった場合は、程度やパーツ代によりますが、5万円から10万円程度の費用で修理できる場合が多いそうです。

 それ以上の浸水になってしまうと、エンジンや電気系にも水が入ってしまっている可能性が高く、フロアやダッシュボード、シートなどを分解清掃する必要もあることから、修理代は車種によっては100万円から200万円もの金額になってしまうケースもあります。

 その場合は、保険会社の担当者から買い替えを提案されることも多いでしょうから、思い出が詰まったクルマとはいえ、同程度のクルマに乗り換えるほうがいいと思われます。

 前出のカーショップの代表を務めるN氏も、買い替えを推奨するといいます。

「1度被害にあったクルマに乗ると、被害時の記憶がフラッシュバックすることもあるようです。弊社としてもお客さまの希望どおりの修理をさせていただきますが、車内が水浸しになってしまったようなクルマは、どんなに修理やクリーニングしても元には戻らないケースが多いので、買い替えをお勧めしています」

 またフロア下の浸水レベルで直ったクルマも、そのまま放置しているとサビやカビが発生しやすくなるのだそうです。

 被害にあったらディーラーや販売店、信頼できる整備工場などに相談し、下回りのチェックや清掃をお願いしたほうがいいかもしれません。

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