豪雨災害でクルマが水没!? 浸水被害の症状は? 修理か買い替えの判断基準とは
近年、異常ともいえる降水量を記録する豪雨被害が多発しています。自分のクルマが水没してしまった場合、どこまでなら修理できるのでしょうか。また、直すときの費用はどれくらい必要なのでしょうか。
増え続ける豪雨災害でクルマが水没してしまうことも…
近年、記録的な大雨や災害により、各地で甚大な被害が発生しています。ここ数年の豪雨被害は尋常ではなく、家屋だけでなくクルマが水没するケースも多発しています。
2011年に三陸沖を震源とする地震で大被害をもたらした東日本大震災では、津波によって約7万台が、2019年に上陸した台風19号による令和元年東日本台風では約10万台ものクルマが自走不能または使用不能となっています。
なんとか走行できるレベルの浸水被害と合わせると、相当数のクルマが被害にあっていることになります。
クルマが水没すると、一般的には、エンジン内部に水が入ったら走行不能といわれています。
実際にはエンジンだけでなく、クルマは電気系統も水に弱く、水没までいかなくても、ある程度の浸水でも乗り続けるのが困難になる場合があります。
では、どこまで浸水したら、そのクルマに乗り続けることが難しくなるのでしょうか。
水没したクルマを直せるときと直せないときのボーダーラインについて、新車・中古車を販売するカーショップの代表を務めるN氏に聞いてみました。
「一般的にはクルマのフロアまで浸水、または水没してしまうと、乗り続けるのは厳しいかもしれません。たいていのクルマはフロアの位置辺りにマフラーがあり、フロアに浸水したということは、マフラーからエンジン内部にも浸水したと判断できるからです」
豪雨による水没では、土砂やゴミなどを飲み込んだ濁流に浸ってしまうので、水に混ざったゴミや汚れがクルマの精密部分や手の届かないところまで入り込み、電気系のショート、カビやサビの発生、オイルの乳化などを引き起こすのだそうです。
「しかし1番の問題は臭いです。たとえ水が引いて乾いても、フロアマットやカーペット、ラゲッジルーム、シートにまで濁流の臭いが染み付いてしまい、完全に除去するのは難しいといわれています。クリーニングやパーツ交換などをしても、乗るたびに臭いで悩まされるのは非常に辛いと思います」
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