日産は新顔「キックス」をなぜ導入? 謎多い新型SUV 5つの疑問と日産の回答は
日産は2020年6月30日に新型SUV「キックス」を発売しましたが、当初国内導入されると噂されていた「ジューク」に代わってキックスが導入された経緯など、新型キックスにはさまざまな謎が潜んでいるといいます。多くのユーザーが感じていた5つの疑問と、それに対する日産の回答とは、どのようなものだったのでしょうか。
なぜジュークの代わりにキックスが導入された? 担当者が語った真実とは
日産は2020年7月21日に、オンライン会議システムを使った新型「キックス」開発概要説明会と意見交換会をおこないました。
筆者(桃田健史)も参加し、これまで多くのユーザーが抱いていたキックスに関する5つの疑問が解明されました。それぞれ、順を追って説明していきます。
●疑問その1:なぜ、日本ではジュークを止めて、キックスが導入されたのか
ここ2年ほどの流れを振り返ってみると、2018年から2019年前半まで、自動車専門誌や自動車関連ウェブサイトでは、2019年登場予定の期待の新車として、新型「ジューク」を取り上げていました。
初代は2010年登場で、さすがにそろそろフルモデルチェンジ、といった頃です。
ところが、スパイフォトなどが徐々に出回るようになった時期に「日本では売らないらしい」という情報が欧州から流れてきました。
同時に、日本ではジュークではなく、2016年の南米を皮切りに、中国、中東、アメリカなどで販売されている「キックス」を日本向けに「仕立て直す」という噂が流れます。
そして、新型ジュークが欧州で発表され、さらにキックスe-POWERがタイ生産となり、日本よりひと足先にタイでワールドプレミアされることとなりました。
こうした流れについて、商品企画の担当者による説明は次のようなものでした。
まず、自身が初代ジュークも担当していたことから、2代目となる新型ジュークの日本導入も当然、考えていたといいます。できれば、ジュークとキックス、2モデルを日本導入したいところですが、グローバルでの商品企画担当部署から「コンパクトSUVによる、選択と集中」という話があり、新型キックスが選択されました。
その理由について、日本でのコンパクトSUVの使われ方を考慮したと説明します。
日本では、週末に家族や友達と遠出で使うケースが多く、そのためリアのラゲッジスペースや、後席の快適性が求められます。
一方、欧州ではひとり、または二人での日常的な利活用が主流で、大型スーツケースやゴルフバッグを積むケースは比較的少ないと分析。
その結果、両車の特徴を比較して新型キックスが選ばれたということです。
ちなみに、グローバルでのキックスの販売実績を見ると、各仕向け地でさまざまなモデルと市場で競っていることも分かります。
ブラジルでは、ホンダ「HR-V」(日本名ヴェゼル)とヒュンダイ「クレタ」、メキシコではGM「トレックス」とHR-V、チリでは中国の奇瑞「ティゴ2」とGM「トラッカー」、そして中国ではホンダ「XR-V」「HR-V」とヒュンダイ「ix25」など、キックスの競合車はさまざまです。
●疑問その2:なぜ、e-POWERだけなのか
担当者の説明によると、同社のコンパクトカー「ノート」の場合、国内販売全数の約7割がe-POWERという実績があります。
また、ブランニューの登録車としては、じつに10年ぶりとなる日本導入車であることから、電動化を強く推進する日産の企業方針をしっかり具現化するために、まずe-POWER専用車とされました。
ただし、すでにディーラーなどを通じて、ガソリンエンジン車に対する要望の声が挙がっているといいます。
具体的には、販売好調なトヨタ「ライズ」と比較できるグレードの設定というイメージがあり、「今後検討する」として、ガソリンエンジン車導入に含みをもたせました。
日産末期のよくある話。
ゴーン氏が来る前に同じことそしていた。
そもそも後部座席が狭いのなら”他の車を買え”と言う話。
エクストレイルかノートで構わないだろう。
その一方で車高が高くて立体駐車場にはいれない。
ジュークもそれが問題になって、オーテックで車高を落とした車がカタログに入っていた。
本当にずれている会社だな。
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