念願のラリー初優勝も! 戦闘力が増した三菱「ランサーエボリューションII」とは
わずか1年と短命ながら6000台以上を販売
ランエボIでの実戦経験をもとに、おもに操縦安定性の改良を目指したランエボIIも、ホロモゲーション取得のための限定車として登場。グレードはシンプルにレース競技用ベース車両の「RS」と、快適装備などが充実した「GSR」の2種類でした。

1995年にランエボIIIへと進化したため、わずか1年という短い期間での生産となりましたが、6284台の販売台数を記録。「ランサー」だけでなく、三菱全体のイメージ戦略としても十分な成功作となりました。
ランエボIIは、初代の登場ほどインパクトがない代わりに、中身は細部まで改良され、ドライバビリティが大幅に改善し、乗りやすくなったと評価されました。中古車の人気が依然としてかなり高いのも、当時の高評価が根底にあるようです。
現在の中古車市場では、1994年式の「ランエボII GSR」で走行約10万km程度のものが、200万円から260万円という値付けになっています。
当時の新車価格が「RS」で230万8000円、「GSR」で289万8000円だったので、ほぼ新車価格並みのプレミアが付いている状態です。
ランエボIの正常進化版であるランエボIIは、初めてWRC優勝を果たしたメモリアルモデルであり、ラリーファンやハイパワー4WD好きにとっては憧れの存在だといえるでしょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。
















