実はかなりお買い得!? 人気シリーズでも中古車が安価なモデル5選
手軽に乗れる超高性能モデルでも安い!?
●三菱「ランサーエボリューションVII GT-A」
三菱の高性能セダンとして人気を博した「ランサーエボリューション」シリーズは1992年から2016年まで販売されました。
ハイパワーなエンジンを搭載したフルタイム4WD車で、世界ラリー選手権で勝つことを目標に開発され、スバル「インプレッサWRX」シリーズと人気を二分してきましたが、どちらも現在は存在していません。
ランサーエボリューションの最終モデルで最後の限定車となった「ファイナルエディション」は高騰を続けており、そのほかの世代のモデルも程度が良い個体は、高値安定の状況です。
しかし2002年に発売された、シリーズ初のオートマチック車「ランサーエボリューションVII GT-A」は、かなりお買い得といえます。
ランサーエボリューションVII GT-Aは、低中速域を重視するようにエンジン特性が変更され、最高出力はMT車の280馬力に対し、272馬力とマイルドになって普段使いに適したセッティングを採用。
また、オール・ホイール・コントロール・テクノロジー「ACD+AYC+スポーツABS」を最適化して搭載し、旋回性能を高いレベルに保ちながら、扱いやすさを向上させるとともに、乗り心地の改善を図っています。
こうして、クラストップレベルの性能を誇った2ペダル車でしたが、現在、ランサーエボリューション・シリーズは、絶対的な性能を有するMT車に人気があるため、ランサーエボリューションVII GT-Aの価格は高騰していません。
現在、流通している台数は少ないのですが、おおむね100万円未満の価格で販売されており、最終モデルのランサーエボリューションXのDCTモデルも、100万円台で販売されている個体が多く、手が出しやすくなっています。
●トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」
トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」は、1972年に初代モデルが発売されたスポーティなモデルです。
大衆車である「カローラ/スプリンター」に高性能なエンジンを搭載した派生車としてデビューし、若者を中心に人気を博しました。
1983年に発売された「AE86型」まではFR車で、いまも歴代のFRモデルは絶大な人気を誇っており、とくに初代の「TE27型」とAE86型は別格で、新車価格を遥かに超えた個体ばかりです。
一方、1987年に発売された「AE92型」からFFに変更されたことで、当時は人気を誇りましたが、現在、FFモデルは全般的に中古車人気が低迷しています。
なかでも、1995年に発売された最終モデルの7代目「AE111型」には、165馬力を誇る1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載。このエンジンは吸気バルブ3本、排気バルブ2本の5バルブヘッドを採用しており、いまでは貴重な存在ですが、あまり人気がありません。
この最終モデルのカローラレビン/スプリンタートレノは、流通している数が少ないですが、60万円前後の価格帯で販売されているので、往年の名エンジン「4A-G型」のフィーリングを手軽に味わえるモデルといえます。
また、エンジン性能だけでなく、秀逸なサスペンションによって、高い運動性能も誇っています。
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中古車の相場は、そのクルマの人気によって左右されますが、一概に人気だけといえない価格設定のクルマもあります。
たとえば、海外でおこなわれている「ヴィンテージカー」や「クラシックカー」のオークションでも、需要以上に価格設定を高くしたがために、最低落札価格を下まわって落札されない例が散見されます。
古いクルマというのは現在のクルマに無い魅力があると思いますが、生産終了から20年、30年と経ったクルマの維持は、それなりの覚悟がいるため、慎重に選ぶことを忘れないようにしてください。
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