あおりの証拠はドラレコ必須! 夏に増加する熱トラブル どのように対処する?
近年厳しさを増す夏の暑さですが、直射日光にさらされているドライブレコーダーやETC車載器が熱トラブルを起こしやすくなります。万が一の際にでも正常に動作させるようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
サンシェードの使い方に注意?予期せぬトラブルも
近年の夏場の気温は命の危険があるレベルといわれ、実際に熱中症などによって病院に運ばれる人も少なくありません。
人間でさえ体調が危ぶまれる車内の温度ですが、そのなかに設置されている電子機器も暑さによる影響を受けているようです。なかでも、ドライブレコーダーやETC車載器の熱トラブルは夏場に多く発生しているようですが、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。
カー用品のなかで精密な電子機器のひとつドライブレコーダーは、夏になると、熱によるトラブルが多数発生しています。
ドライブレコーダーはカメラ、ディスプレイ、記録用メモリーカードなど複数の部品で構成されているうえ、本体自体も熱を発しており、熱によって不具合を起こす可能性は高くなります。
カー用品の製造・販売を手掛けるカーメイトは、ドライブレコーダーについて次のように話します。
「一般的に国内メーカーが販売しているドライブレコーダーは、直射日光を長時間受けても動作する設計で製造されています。
ただし、サンシェードの使用による反射熱などにより『変形』や『内部回路の破損』の可能性があり、取扱説明書などで注意を促しています」
具体的なトラブルの事例としては、外観部品が熱で変形したり、カメラ部分に使われるCMOSセンサーの破損、リチウムイオン電池の膨張事例があるとされ、こうした事例は海外メーカーの安価なモデルに起こりやすいようです。
さらに、ドライブレコーダーには記録媒体としてmicroSDカードなどが使用されていますが、こうした記録媒体も耐熱温度には上限があり、熱耐久性の低いものを使用していた場合は破損によって記録できなくなるなどの事態も発生するといわれています。
ちなみに、前出のカーメイトでは、こうした熱問題を克服するため、最新のドライブレコーダーには専用のmicroSDカードをラインナップしたり、高温時はCMOSセンサーの温度上昇を抑えるために自動でフレームレートを切り替えることで、シャットダウンを防ぐなどの機能を装備するなど、さまざまな対処をおこなっているようです。
また、こうしたドライブレコーダーの熱トラブルにおける原因のひとつとして、駐車時などに使用するアルミ製のサンシェードが挙げられます。
サンシェードは、直射日光からステアリングやシートを保護する夏場の必需品ですが、ドライブレコーダーがサンシェードとフロントガラスに挟まれることによって、ドライブレコーダーは日光と反射熱にさらされ、想定以上の高温となり、上記のようなトラブルに繋がる場合があります。
一方で、サンシェードを使わない場合、ステアリングやシフトノブ、シートなど運転する際に触れる部品が高温となりクルマの使用に支障をきたします。こうした問題を解決するために、カー用品店ではドライブレコーダーに対応したサンシェードが販売されています。
一般的なサンシェードは、日光の熱を反射するために外側がアルミ状のシートとなっていますが、ドライブレコーダーに対応した製品では、バックミラーの周囲が黒い布地に変更されており、熱を反射せず吸収するつくりになっています。
近年の暑さは厳しさを増しており、機器の破損を防ぐためにはユーザーによる注意は欠かせません。そのため、説明書などに則った適切な取り扱いを心がける必要があります。
直射日光を避けつつ、ドライブレコーダーを破損させないためにも、サンシェードにはこうした専用品を使うことが望ましいでしょう。
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