あおりの証拠はドラレコ必須! 夏に増加する熱トラブル どのように対処する?
エラーでETCレーンが通行出来ない場合も
ETCカードには、情報を読み取るためのICチップが内蔵されていますが、これは集積回路が内蔵された非常に高度な電子部品でもあります。このICチップに記憶された情報をETC車載器が読み取り、専用機械と通信することでETCレーンを利用できるのです。
しかし、ETCカードをETC車載器に挿しっぱなしにしていた場合、読み取りエラーが発生することがあり、一部のメーカーでは注意喚起をおこなっています。
例えば、BMWでは、バックミラーと一体型のETC車載器を採用している車種について、直射日光や車内の熱の影響を受けやすいため、注意するよう呼びかけているようです。BMWの販売店スタッフは次のように話します。
「当店で把握しているトラブルのなかでは、料金所でETCカードを正しく読み込まないというものがありました。
読み取り機自体は、日本の環境を想定して設計されていますので、恐らくはETCカード自体のトラブルではないかと思われます。
お客さまのなかには、ETCカードを車載器に挿したまま利用される人も少なくありません。長期間にわたり炎天下など直射日光にさらされる環境にあることで、カードのICチップに何らかのダメージが生じたのではないでしょうか」
ほかにも、マツダの一部車種では運転席側のサンシェードの裏側にETC車載器を設置していることがありますが、この場合もトラブルが発生しているようで、注意を呼びかけています。
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JAFでは、過去にダッシュボード上でどの程度熱くなるか、フライパンを使って目玉焼きが焼けるかというテストを実施しています。
結果は、1時間で白身の周りが白く変わり始め、約2時間で全体が白く固まり、直射日光にさらされた部分が非常に高温となっていたことが判明。
こうした環境で動作し続けるドライブレコーダーやETC車載器にとって、サンシェードの反射熱は製品の寿命を縮める要因になりかねません。
破損や熱トラブルを避けるためにも、適切な熱対策やETCカードの入れっぱなしなどをしないように心がけましょう。
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