美しいフォルムにメロメロ!? 秀逸なデザインのスペシャルティカー5選
1980年代から1990年代にかけて、国内市場で高い人気を誇っていたのがスペシャルティカーと呼ばれるモデルです。現在は人気の低迷から極端に少なくなってしまいました。そこで、往年のスペシャルティカーを5車種ピックアップして紹介します。
持っているだけで羨望の的!? スペシャルティカーを振り返る
スペシャルティカーというクルマは定義が曖昧ですが、その多くは2ドアクーペのボディに高性能なエンジンを搭載したモデルです。
スポーツカーほど尖った性能ではなく、どちらかというとエレガントに走ることを目的にしたのが、近年のスペシャルティカーの特徴ではないでしょうか。
そこで、往年のスペシャルティカーを5車種ピックアップして紹介します。
●トヨタ「ソアラ」
トヨタ初代「ソアラ」は1981年に発売され、ハイソカーブームをけん引し、幅広い年齢層のユーザーから高い人気を誇りました。
全グレードで直列6気筒エンジンを搭載するロングノーズのスタイリッシュな2ドアクーペで、デザインだけでなく先進的な装備も注目されました。
1986年に2代目が登場すると、外観は初代からのキープコンセプトとされ、好景気に湧いていた時代背景もあって初代以上のヒット作になります。
1991年に発売された3代目は、北米でレクサス「SC」として販売されたためボディが大型化し、よりエレガントなデザインに変貌。
搭載されたエンジンは280馬力を誇る2.5リッター直列6気筒に、トップグレードには260馬力の4リッターV型8気筒が搭載されるなど、スポーティさとラグジュアリーさの両面を強調しています。
そして、ソアラとして最終モデルとなった4代目は2001年に登場。すでにソアラの主戦場は北米だったため、オープンカーの人気が高いアメリカの趣味嗜好を取り入れたかたちでメタルトップのオープンカーとなりました。
2005年には日本でもレクサスブランドの展開が始まると、ソアラはレクサス「SC」に車名が変わることで消滅し、SCも2010年には生産を終了しています。
●日産「レパード」
1980年に登場した初代「レパード」は、先進的なスタイリングの4ドア/2ドアハードトップに、燃費計やフェンダーミラー・ワイパーなど、先進機能を搭載して話題となりました。
そして1986年にモデルチェンジされた2代目では、当時大人気だったトヨタ「ソアラ」を意識したかのような2ドアクーペに一新。
直線基調のロングノーズボディに、小ぶりなキャビンとのバランスに優れたデザインで、TVドラマシリーズ「あぶない刑事」の劇中車として使用されたこともあって、若者を中心に人気が高まりました。
1988年のマイナーチェンジでは、「シーマ」にも搭載された最高出力255馬力を誇る3リッターV型6気筒ターボ「VG30DET型」エンジンを追加ラインナップし、日産のフラッグシップクーペにふさわしい性能を得ます。
その後、1992年に「レパードJ.フェリー」に名を変え、ラグジュアリーな4ドアセダンに生まれ変わりますが、デザインの不評などで販売は低迷。
1996年には4代目としてオーソドックスなデザインのセダンとなりましたが、劇的な販売増にはつながらず、この代をもってレパードは終焉を迎えました。
●マツダ「MX-6」
1992年に登場したマツダ「MX-6」は、高性能なロータリーエンジンを搭載したユーノス「コスモ」とは、異なるキャラクターのスペシャルティカーとしてデビュー。
外観はロー&ワイドな流麗で伸びやかなフォルムで、美しいボディラインが印象的なクーペです。
搭載されたエンジンは、フォードブランドで販売されていた2代目「プローブ」と同じ、2.5リッターV型6気筒と2リッターの直列4気筒を設定。駆動方式はFFの2WDのみとなっています。
MX-6は、同クラスのスペシャルティカーだった日産「シルビア」やホンダ「プレリュード」には無い、V型6気筒エンジンによる余裕ある走りと豪華な装備で、当時としても贅沢な1台に仕立てられていました。
しかし、発売直後にはバブル崩壊後の景気後退が著しく、販売数は伸び悩み、1995年には生産を終了します。
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