バブルに登場した日本の名車! マツダ初代「ロードスター」の魅力とは
進化を止めないロードスター レストアサービスも開始
当初は1.6リッターエンジンと5速MTの組み合わせのみでスタートしたロードスターでしたが、1990年3月にはイージードライビングを実現する4速ATを追加設定。同年8月にはブリティッシュな雰囲気を持つ「Vスペシャル」を新たに設定しています。
その後も、毎年のように特別仕様車をリリースし、1993年7月には初めての商品改良をおこなわれ、エンジンの排気量を1.6リッターから1.8リッターに拡大し、車両型式も「NA8C」となりました。
また1991年12月にはマツダの実験工房である「M2」が設立され、同時にロードスターをベースとしたオリジナル車両である「M2 1001」をリリース。
これはメーカー自らがチューニングを施したハイパフォーマンスモデルで、エンジンからサスペンション、ボディ補強までがなされており、あっという間に完売となった伝説のモデルです。
M2はその後も上質なインテリアにこだわった「M2 1002」や、1.8リッターモデルをベースとしたチューニングモデル「M2 1028」がリリースされました。
1995年8月には再び商品改良がなされ、ファイナルギアの変更やフライホイールの軽量化、ECUの16ビット化などがおこなわれ、走行性能をブラッシュアップしています。
その後、1997年秋におこなわれた第32回東京モーターショーにて、2代目ロードスターが発表され、翌年1月にフルモデルチェンジを果たしました。
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多くのユーザーに愛された初代ロードスターですが、2017年にはメーカー自らレストアサービスとパーツの再供給をアナウンス。
レストア事業はテュフラインランドジャパンからクラシックカーガレージ認証を取得する本格的なもので、最新技術を駆使して甦った車両は当時の新車以上のクオリティともいわれています。
そこまでの予算を出せないとしても、パーツの再供給がなされるということで、部品の不安なく乗り続けられるというのは、初代ロードスターのオーナーにとっては嬉しいところです。
これからも多くのユーザーに長く愛される車種となることは間違いないでしょう。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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