地味でも実は人気者! トヨタ&スズキを支える!? コンパクトワゴンが売れる理由

コンパクトトールワゴンの先駆け的存在スズキ「ソリオ」とは

 コンパクトトールワゴンと呼ばれるジャンルは、2011年にソリオが登場したことから誕生しました。

 ソリオは軽自動車と比べ、高い車高による優れた居住性や必要十分な運動性能や燃費性能から、大ヒットと呼べずとも着々と販売台数を伸ばしていきます。

 その後、2016年にトールやルーミー/タンク、ジャスティが登場し、一気にコンパクトトールワゴンの人気に火が点きました。

2015年に登場した現行型「ソリオ」
2015年に登場した現行型「ソリオ」

 では、人気のルーミー/タンクとソリオではどのような違いがあるのでしょうか。

 ルーミー/タンクのパワートレインは、1リッター直列3気筒ガソリンエンジン(最高出力69馬力)または1リッター直列3気筒ガソリンターボエンジン(最高出力98馬力)の2種類が設定されています。

 一方のソリオは、1.2リッター直列4気筒エンジン(91馬力)のガソリン車、同エンジンとモーター(3.1馬力)を組み合わせたマイルドハイブリッド車、同エンジンとモーター(13.6馬力)を組み合わせたハイブリッド車の3タイプが設定されています。

 カタログ燃費上(JC08モード)での比較では、ルーミーは21.8km/Lから24.6km/L、対するソリオは22.0km/Lから32.0km/Lです。

 ルーミー/タンクとソリオは、同じコンパクトトールワゴンのためサイズに大きな差はありませんが、収納の使い勝手ではそれぞれに特徴が見られます。

 ひとつは、後部座席のスライド幅において、ルーミーが240mm、ソリオは165mmと差があり、これは積み込み可能スペースやリクライニングの角度に影響します。

 スライド幅が長いほうが、大きい荷物や量の多い荷物を積み込むことができ、リクライニングもより深くまで傾けることが可能です。

 また、荷室開口部の地上高がルーミーは527mmであるのに対しソリオは665mmとなっており、荷物の積み込みやすさという点でもルーミーの方ほうが一枚上手です。

 安全・運転支援機能において、ルーミー/タンクは、衝突回避支援システム「スマートアシストIII」が下位のXグレードを除いて標準装備され、Xグレードではオプションでも装着はできません。

 対するソリオは、予防安全技術「スズキセーフティサポート」が下位のGとHYBRID MX2グレードを除き標準装備となり、この2グレードにはオプションで装備することが可能です。

 そのほか、ルーミー/タンクとソリオではオートハイビーム機能や前後誤発進防止機能、車線逸脱警報機能などは基本的に備わっています。

 ソリオの特徴について、スズキの販売店スタッフは次のように話します。

「ソリオは、コンパクトトールワゴンジャンルにおいて唯一ハイブリッド車を設定することから、燃費を気にするお客さまにはおすすめです。安全装備はオプションではありますが、全車に装備できる仕様となっています。

 また、ソリオを検討されるユーザーとしてはファミリーが多くいらっしゃいます。そのため、子どもや年配者が乗り降りしやすいように、後席ドアのステップ高を360mmと低く設定している点も好評頂いております」

※ ※ ※

 ルーミー/タンクやソリオは、近年流行りのSUVや王道の人気を誇るミニバンや軽自動車といったクルマの隙間を狙った日本にジャストフィットするクルマということが、ユーザーから評価されるポイントだったのです。

トヨタ ルーミーの詳細を見る

スズキ ソリオの詳細を見る

【画像】何が売れる理由? ささっとルーミー/タンクを見る(30枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュース編集部

【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー