トヨタ新型「ヤリス」は新車市場を独走!? その裏で「パッソ」の人気がパッとしないワケとは

ほかのメーカーにも当てはまる? 人気モデルとなる要因とは

 前出の販売店スタッフのコメントや、日本自動車販売協会連合会の発表する販売台数を見ると、コンパクトカー市場で人気モデルとなるためには安価なだけでなく高付加価値がついていることが求められているとわかります。

 新型ヤリスのハイブリッド仕様は、新開発「直列3気筒1.5リッターダイナミックフォースエンジン」を組み合わせた新世代ハイブリッドシステムを採用。これにより、クラス世界トップレベルとなるWLTCモード36.0km/Lの低燃費を実現しています。

 ヤリスのガソリン仕様(139万5000円から)に比べ、ハイブリッド仕様は199万8000円からと車両価格は大きく上昇するのですが、それでもヤリスの発売後1か月間の受注のうち45%がハイブリッド仕様でした。

ホンダ「フィット」
ホンダ「フィット」

 また、ヤリスが首位となった4月と5月の販売台数ランキングでコンパクトカー2位となったモデルにホンダ「フィット」がありますが、こちらも2020年2月にフルモデルチェンジを受けています。

 このとき、ハイブリッド仕様に搭載されるハイブリッドシステムも1モーター式の「i-DCD」から2モーター式の「e:HEV」へ刷新されており、なめらかな乗り味とあわせてフィット独自の訴求ポイントとしています。

 発売後1か月間の受注でのハイブリッド比率は、ヤリスを超える7割以上を記録したということです。

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 新型車の人気が高まることは自然ですが、そんななかでも独自のハイブリッドシステムの採用をはじめ、「この車種ならでは」といえる高付加価値を持つことが、頭ひとつ抜けた人気モデルとなる鍵といえるでしょう。

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