スズキがトヨタ人気SUVのRAV4発売か 「アクロス」2020年夏投入へ

トヨタは、スズキに人気SUVの「RAV4」をOEM供給することを2019年3月に明らかにしています。欧州市場で発売するとみられるスズキ版RAV4とは、どのようなモデルなのでしょうか。

RAV4のOEM車となる新型「アクロス」が欧州で今夏発売へ

 スズキは2020年夏に、トヨタからOEM供給される「RAV4」をベースにした新型SUVを欧州市場で発売するようです。スズキ版RAV4とは、どのようなモデルなのでしょうか。

スズキ新型「アクロス」(上)とトヨタ「RAV4 PHV」(下) ライト形状が異なるのがわかる
スズキ新型「アクロス」(上)とトヨタ「RAV4 PHV」(下) ライト形状が異なるのがわかる

 トヨタがスズキにRAV4の電動化車両を供給するということは2019年3月に発表されていたものの、当然ながらハイブリッドになるだろうと予想されていました。

 電動化技術で決定的な遅れを取ったスズキは、トヨタからの援助無しだと厳しくなり、これは欧州燃費規制(CAFEと呼ばれる企業平均燃費)をクリア出来ないためです。

 CAFE規制では、「スズキ」というブランドを付けて販売しているモデルの平均燃費が対象となります。

 2020年の秋から施行されることになる2021年規制であれば、日本のJC08モード燃費で20km/L程度に相当となります。

 ただ客観的に考えてみたら、RAV4ハイブリッド程度の燃費だとスズキの平均燃費を大きく改善させるほどの効能は無いことから、2020年6月8日に日本でも発売開始された「RAV4 PHV」のOEM車を販売することになったのでしょう。

 PHVならCAFEを大幅に上回る燃費だから、RAV4 PHVをたくさん売ることにより、20km/Lを下回るスズキのSUV「エスクード」も相当の台数を販売可能となります(CAFE未達だと1台売る毎に罰則金を払わなければならない)。

 PHVはスズキの収益を確保しようとすれば、絶対必要なモデルといって良く、年間3000台程度をスズキに供給するようです。

 RAV4 PHVの国内販売計画は月間300台。1年だと3600台。すでに人気が爆発しており納期1年くらいになると思われている。

 アメリカでも供給不足になること間違いない。そんな状況で、スズキ向けに3000台もOEM生産するというのだからトヨタは太っ腹だと思います。遠からずRAV4 PHVの生産台数を大幅に引き上げることになるはずです。

【画像】これが新型「アクロス」 RAV4との違いを見る!(34枚)

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