なぜFRセダンは減少? 新型「IS」で再注目!? FF/FRセダンはどうなるのか
熟成した新型ISは何が変わったのか
北米で発表された新型ISのボディサイズは、全長4710mm(+30mm)×全幅1840mm(+30mm)×全高1435mm(+5mm)と現行ISよりサイズアップしているものの、ホイールベースは2800mmと変わっていません。
外観デザインは、新開発の小型軽量ランプを搭載した薄型ヘッドランプの採用に加え、低く構えたグリル周りとそれに合わせて下げたサイドのキャラクターライン、トランク後端の造形で重心の低さを表現しています。
フェイスデザインを印象付ける新意匠のスピンドルグリルは、グリル先端を起点に立体的な多面体構造とすることで押し出し感を強調。スピンドルをモチーフとしたブロック形状とメッシュパターンを組み合わせ、スポーティな印象としました。
リアにおいては、L字をモチーフにした一文字のリアコンビネーションランプと立体的なバンパーガーニッシュを採用することで、スタイリッシュなデザインを実現。
なお、スポーティな“F SPORT”グレードでは専用のFメッシュパターンを採用するほか、グリルロア部のエアインテーク、専用19インチアルミホイール、リアスポイラーなど専用装備を採用しています。
パワートレインでは、現行ISに搭載される2リッター直列4気筒エンジン、2.5リッター直列4気筒エンジン+ハイブリッドシステム、3.5リッターV型6気筒エンジンといった3種類から変更はありません。
ただし、新型ISでは走行試験の結果に基づき、路面状況や走行シーンに応じて徹底的にチューニングを実施し、ハンドルやペダルの初期応答だけでなく「戻す」際のコントロール性を向上させたといいます。
また、足回りでは微小な動きに対しても流路抵抗による減衰力を発生させる「スウイングバルブショックアブソーバ」を採用。
ストローク速度が極めて低い場合でも減衰力を発揮させることで、応答性が良く上質な乗り心地を実現したほか、新採用の19インチタイヤは、コーナリングフォースを大幅に向上させ、気持ち良いハンドリングとブレーキングを実現したといいます。
走行テストに携わった伊藤好章氏は、「新型ISは、数値では測れない人の感性価値にこだわり、ドライバーの意図に忠実でリニアな操舵性を追求しました」とコメントとしています。
※ ※ ※
FRセダンが減りゆくなか、新型ISは「クルマを操る楽しさ」を追求してきたコンパクトFRスポーツセダンの熟成モデルとして、日本では2020年秋頃に発売予定です。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。