ようやく登場したレクサス新型「IS」 その始祖のモデルにはワゴンタイプもあった
新型コロナウイルス禍などにともない延期されていたレクサス新型「IS」の世界初公開が、2020年6月16日におこなわれた。世界でも人気の高いレクサスISだが、その歴史をたどると1台のモデルに行き着く。世界中の市場で初代レクサスISとして発売される1年も前に、日本で登場した「アルテッツァ」とはどんなクルマだったのか。
レクサス「IS」の始祖にあたるのがトヨタ「アルテッツァ」
2020年6月16日、レクサス改良新型「IS」がワールドプレミアされた。
レクサスISは、初代が1999年に欧州で「IS300」として発売。翌2000年には北米市場で登場したモデルだ。
Dセグメントにカテゴリー分けされる全長4485mmの4ドアセダンは、メルセデス・ベンツ「Cクラス」、BMW「3シリーズ」、アウディ「A4」などのプレミアムブランドのモデルに真っ向から勝負するFR(後輪駆動)車として、当時のレクサスラインナップのなかではエントリーモデルとして登場している。
日本においては、2005年8月にレクサスブランドが開業したことにともない、世界的には2代目モデルとなるISがはじめて発売されている。
この2代目ISには、メタルトップを持つ2ドアオープンカブリオレの「IS C」、そして423ps・505Nmを発生する5リッターV型8気筒エンジンを搭載したスーパースポーツモデル「IS F」が用意された。
2013年5月にはフルモデルチェンジをおこない、3代目に進化。そこから年次改良やマイナーチェンジを経ていまに至っている。
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世界の市場でレクサスISとして初代モデルが登場する前年、1998年10月に先駆けて日本で発売が開始されたモデルが「アルテッツァ」だ。いまに続くレクサスISの始祖は、このアルテッツァということになる。
アルテッツァは「速さを競い合うことよりドライビングそのものを楽しむこと」をコンセプトとして開発されたFRモデルで、全長4400mm×全幅1720mm×全高1410mm、ホイールベース2670mmというサイズのスポーツセダンだ。「プログレ」用プラットフォームを改良、ホイールベースを110mm短縮し、トレッドを前20mm/後25mm拡大している。
2リッター直列4気筒「3S-GE」エンジンは210ps(AT車は200ps)・22.0kgmを発生。5速ATのほか、新開発の6速MTを用意していた。また160ps・20.4kgmを発生する2リッター直列6気筒「1G-FE」エンジンも用意されていた。
発売当時の車両価格は、1G-FEエンジン搭載の「AS200」が207万円から237万円(消費税抜き、以下同様)、3S-GEエンジン搭載の「RS200」が224万円から250万円だった。
この年、アルテッツァは1998-1999日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
このジータの2Jzは直噴でないところにパワーの盛上り感が半端なかった。
当時は直噴エンジンはマフラーに煤が黒く溜まるなど印象悪いし実用域のトルクも薄くアクセルの微調整が効かずに唐突に飛び出る印象もあったな、しかしアルテッツァに比較して今のところlSときたら完全にキャラクターとして的を外してるし高速安定性は二昔前のカリーナのレベルにも至ってない。
これが本当のTOYOTAの実力で実際はお家芸の八分目の力量にも到達してないのが現実なのである。
消費者の機械音痴に匠につけこんで栄える商売のしっぺ返しは計り知れないものがあるだろうね。