スカイラインGT-Rやシルビアが熱い! ちょっと古めが新しい「ネオクラシックカー」の魅力
おすすめのネオクラシックカーはどんなモデル?
ネオクラシックカーの動向や人気のモデルはどのようなものなのでしょうか。前出の旧車専門誌の元編集者は、次のようにいいます。
「ネオクラシックカーとして人気が高いのは、当時みんなが憧れたクルマです。そのなかでもスカイラインGT-R(R32型)は別格です。またホンダ初代『NSX』もルックスも含めてマニアが多い1台です。
最近では強烈なトルクを誇った三菱『GTO』も改めて注目を集めていますが、状態のいいクルマは非常に高額になっています。
さまざまな状況を踏まえると、実際に手が出しやすく購入後も満足度が高いと思われるのは、日産『シルビア(S13型)』でしょう。当時、ホンダ『プレリュード』と人気を二分した大人気クーペです。
シルビアは5ナンバーサイズにパワフルなターボエンジン、貴重なFRレイアウトと、懐かしさと走る楽しさが両方欲しい人には最適です」
ネオクラシックカーの特徴のひとつとして、できる限り純正パーツを使用していることが挙げられます。その点でもシルビアはまだ細かい純正パーツを入手ルことが可能なのだそうです。
ただし、このS13型シルビアですが、前出の高島氏は、購入前に細かくチェックしたほうが良いといいます。
「FRでパワフルな走りが楽しめるとあって走り好きなオーナーが多かったこともあり、修復歴のある車両が多いです。またエンジンをチューニングしてハイパワーにしたものも多く、過去にかなりの負荷が車体にかかっている場合もあります。エンジンや足回りも大切ですが、車体に歪みやサビが少ないほど、状態がいいといえますね」
トヨタ「マークII」兄弟も人気モデルとされています。マークIIは長い歴史を持つ車種ですが、なかでもおすすめは1996年から2001年まで製造された8代目(X100型)です。
20年前のモデルですが、ネオクラシックカーとしてはかなり若い部類にはいりますが、おすすめの理由は搭載されるエンジンです。
名機として有名な2.5リッター直列6気筒ターボ「1JZ-GTE」を搭載した「ツアラーV」グレードの走りの良さには定評があります。
販売台数的には圧倒的にマークIIが多いのですが、兄弟車である「チェイサー」や「クレスタ」なども、このエンジンを搭載したモデルは走り好きなファンから根強い人気を誇っています。
「X100型マークII兄弟は、当時のトヨタ『スープラ』に匹敵するパワーを持つエンジンを搭載し、FRで4ドアという実用性も両立していてサイズも手頃です。はじめてのネオクラシックカーには最適かもしれません。
ただし、少し前からドリフト好きからも人気になっており、ドリ車(ドリフト走行用にカスタムされたクルマ)のベースとして使われた車両を選ぶと手直しに苦労しそうです」(高島氏)
ほかには、ユーノス(マツダ)「ロードスター(初代NA型)」も魅力的な1台です。
「程度のいい車両を見つけるのは大変かもしれませんが、こちらもネオクラシックカーとしては入門しやすく、かつ懐の深いクルマです。当時はデートカーとしても走りを楽しむクルマとしても大人気でした。
マツダもパーツの再生産を発表したこともあり、レストアもしやすいというのは大きな魅力です。コンパクトなFRオープンという現行型に引き継がれているコンセプトは何年経っても色褪せません」(旧車専門誌の元編集者)
「レストアを念頭に考えるのであれば、できるだけ構造はシンプルなほうがいいです。その点でも初代(NA型)ロードスターはおすすめです。当時はレース用にパワステやオーディオまで取り外したグレードがあったくらいシンプルです。
ただし、安全装備が少ないので(運転席エアバッグがオプション、助手席エアバッグなし)、その点で手を出しにくい可能性もあります。それでも社外品パーツも充実していますので、純正パーツを使ってネオクラシックカーとして乗ることも、自分好みに仕上げることもできます」(高島氏)
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ネオクラシックカーは40代以上の人にとっては非常に懐かしく、30代以下の人にとっては、現在にはないデザインが逆に新鮮に映るようです。
日本が誇る名車たちは、今後はもっと値上がりするかもしれません。あの頃憧れたクルマを手に入れるには、いまがチャンスではないでしょうか。
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