今年の梅雨は大雨予想!? 突然の豪雨で車に浸水!? 慌てる前にするべき行動とは
水没したクルマにエンジンをかけると発火する恐れも? 海水は注意!
いったん水に浸かったクルマは、その後水が引いたときにエンジンをかけると発火する恐れがあります。
こうしたトラブルの注意喚起について、JAFのホームページでは、以下のように記載されています。
「水が引いたからといって、クルマに乗り込みエンジンを掛けると破損や感電の危険がありますので、絶対にやめてください」
なかでも、ハイブリッド車や電気自動車は、高圧のバッテリーを積んでいるので、自己判断で触るのは非常に危険です。トラブルを最小限に抑えるためにも、すぐ業者に連絡しましょう。
また、エンジンは空気とガソリンを混合気で圧縮することで、燃焼することで稼働します。そのため、水が入ると圧縮できなくなり、エンジン自体が破損を起こす危険性も考えられるでしょう。
一方、エンジンを切っている状態でも自然発火する恐れがあります。原因は、オーディオなどクルマには何かしらの電流が常に流れている状態にあるからです。その対策として、国土交通省はバッテリーのマイナス側にあるターミナルを外すように指示しています。
ただし、これはガソリン車のみ通用する方法なので、ハイブリッド車や電気自動車は自身で触れないようにしてください。
そして、取り外した線の先端はビニールテープで巻きつけ、バッテリー側の端子もテープで覆いましょう。作業をおこなうときは、濡れた状態を避け、ゴム手袋を着用すると安全です。
そして、浸水による発火トラブルのなかでもとくに危険なのが海水です。
実際に、2019年10月の台風19号により、神戸市内で海水に浸かった35台のクルマが発火被害に遭いました。
海水は、電気を通しやすいほか、電気部品をはやく劣化させる性質があります。その結果、クルマの配線に海水がかかったことで電気系統がショートし、発火したと見られています。
最近では、梅雨前線と台風の組み合わせにより、各地で冠水被害も起こっています。こうした状況を考えると、海に近い地域では、海水によるクルマの浸水トラブルもゼロではないため、くれぐれも注意していきましょう。
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梅雨の時期に向けて、大雨からクルマを守るためにも天気予報をこまめに確認しましょう。とくに、地盤の低い地域になると駐車場でクルマが浸水しているケースもあるため、事前にクルマを高台に移動させておくことが懸命な判断です。
もし、クルマが浸水して車内に水が行き渡ってしまった場合は、ロードサービスへ連絡して救助を待ちましょう。
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