もはや絶滅は避けられない状況!? 高回転型エンジン車5選
激レアな現役の高回転エンジン車とは!?
●日産「フェアレディZ NISMO」
1969年に発売された日産を代表するスポーツカー「フェアレディZ」は、50年もの歴史を刻み、一貫して6気筒エンジンを搭載するFR車という伝統を守り続けています。
そして、2008年に登場した現行モデルの6代目は、初代に原点回帰するコンセプトが話題となりました。
発売後にも進化の歩みは止まらず、2013年には高性能グレードの「フェアレディZ NISMO」が登場します。
フェアレディZ NISMOに搭載されたエンジンは3.7リッターV型6気筒DOHCで、排気系とECUのチューニングにより、標準仕様を19馬力上まわる最高出力355馬力を7400rpmで発揮。
大排気量自然吸気エンジンならではの鋭いレスポンスと迫力ある加速感に、一層の磨きがかかっています。
また、エンジンパワーの増大に伴って、ボディ剛性の向上と専用サスペンションなどの装備で、コーナリング性能も向上。
なお、もうすぐ次期型フェアレディZの登場が濃厚なため、自然吸気モデルは6代目で最後となるかもしれません。
フェアレディZ NISMOの価格(消費税込、以下同様)は640万9700円からです。
●ポルシェ「718ケイマン GT4」
ポルシェは「911」よりも安価なエントリーモデルとして、1996年に「ボクスター」を発売。オープン2シーターでリアミッドシップに水平対向6気筒を搭載するピュアスポーツカーです。
一方で、より走りを重視する層にはクローズドボディが望ましいという声もあり、そこで2005年に、2代目ボクスターのシャシやエンジン、足回りを共有するクーペボディの「ケイマン」を発売。
そして、現行型は「718ケイマン」に名前が改められ2016年に登場。標準仕様には2リッター水平対向4気筒DOHCターボエンジンが搭載されます。
その後、グレード展開を拡大し、2019年にサーキット走行を視野に入れて開発された高性能モデル「718ケイマン GT4」が登場。
718ケイマン GT4には4リッター水平対向6気筒DOHCエンジンが搭載され、最高出力420馬力を7600rpmで絞り出します。
組み合わされるトランスミッションは6速MTのみとされ、シャシ、足まわり、ブレーキも専用にチューニングされており、卓越した運動性能を発揮。
現在、最新モデルの911はすべてターボエンジンを搭載しているため、ポルシェでも自然吸気エンジン車は貴重な存在です。
718ケイマン GT4の価格は1259万9074円。なお、同じエンジンを搭載する「718スパイダー」(1237万5000円)もラインナップされています。
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エコな観点からターボエンジンの普及は拡大しましたが、やはりターボといえば大出力なところが魅力的です。しかし、世界的な潮流では燃費の問題もあって、大出力不要論もあります。
そうなると、自然吸気エンジンが見直されても良いはずですが、いまさら新開発されることは、まずありません。
日本なら1.5リッターから2リッターの高性能自然吸気エンジンの復活が望まれますが、夢に終わるでしょう。
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