欧州で続々登場する電気自動車 「EVシフト」はなぜ起きたのか
いま、ヨーロッパではどんなEVが売れているのか
2020年の欧州市場では、プラグインハイブリッドやEVが数多く販売されている。そして2020年3月の欧州27カ国での乗用車販売は、電動車のシェアが全体の17.4%にも及んだ。これはもちろん過去最大の数字だ。
そこで、そのベストセラー5を紹介しよう。
●1位 テスラ「モデル3」(1万5443台)
アメリカのEVメーカーであるテスラが、2016年に発表、2018年より本格生産を開始した4ドアセダンだ。
テスラのラインナップではもっとも小さく、もっとも安価ではあるが、それでもCセグメント相当のサイズで、価格は約4万4000ユーロ(約528万円)から6万6000ユーロ(792万円)、航続距離409kmから560km(WLTCモード)となっている。
スタンダードが後輪駆動で、ハイパフォーマンスモデルが4WDかつ大容量のバッテリーを搭載する。EVというだけでなく、インターフェイス系が斬新なところが特徴だ。日本でも2019年より発売が開始されている。
●2位 ルノー「ZOE」(4298台)
ルノーが発売するコンパクトEVがZOEだ。2012年に欧州での発売が開始され、2019年に第二世代へとフルモデルチェンジしている。
52kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は最大395km(WLTCモード)。価格は2万3900ユーロ(約287万円)から3万1500ユーロ(約380万円)。Bセグメントに相当し、ヤリスやアクアと同じようなサイズ感。街乗りEVというクルマだ。
●3位 VW「eゴルフ」(3434台)
日本で現行型となる第7世代のゴルフをベースにしたEVがeゴルフだ。
2017年に登場し、日本での発売もおこなわれていた。航続距離231km(WLTCモード)、欧州での価格は約3万4000ユーロ(約408万円)。ただし近く、新型の「ID.3」に世代交代する予定だ。
●4位 アウディ「eトロン」(3373台)
2018年に発表されたアウディ初のEVがe-tronだ。
SUVで2基のモーターを備えたクワトロ(4WD)であるのが特徴だ。航続距離は365kmから436km(WLTC)で、価格は、約7万ユーロ(約840万円)から8万4000ユーロ(約1010万円)。すでにクーペ風のルーフを備えた「e-tronスポーツバック」も追加されている。
e-tronだけでなく、e-tronスポーツバックの日本導入もアナウンスされている。
●5位 日産「リーフ」(2800台)
日本では2010年から発売が開始された日産のEVが「リーフ」だ。日本ではEVといえばリーフというほど、すでに多くの人に親しまれている。
2017年にはフルモデルチェンジして第2世代へと進化している。航続距離は、最大385km(WLTP)。欧州での価格は、3万5400ユーロ(約425万円)から4万5000ユーロ(540万円)となる。
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