ヒンジドアのミニバン姿消す… ミニバンは「スライドドア」しか生き残れないのか

ホンダのヒンジドアミニバン「ジェイド」が2020年7月で生産終了となります。かつては、ホンダ「オデッセイ」や「ストリーム」、トヨタ「ウィッシュ」などヒンジドアを設定したミニバンが続々と姿を消す背景とはなんなのでしょうか。

今後、日本のミニバンはどうなる?

 では、今後のミニバンはどうなるのでしょう。実用性から考えたら、子育て世代だと圧倒的にスライドドアが便利。

 ドアの構造や素材の軽量化で、引き続きニーズに応えていくことになると思います。ただしコスト高は避けられず値上がり傾向となるかもしれません。

 乗用車タイプのヒンジドア仕様とスライドドア仕様が同じような価格だったら皆さん後者を選ぶでしょう。

 ただ遠からず新興国向けに開発されたヒンジドアを持つ安価な3列シート車も日本市場へ入ってくるはず。こちらも日本でのニーズはあると思います。

 三菱「エクスパンダー」やホンダ「BR-V」といった3列シート車を日本に導入すれば、200万円をもしかしたら切る価格設定も可能かもしれません。

アジア圏で人気の高い三菱「エクスパンダー」
アジア圏で人気の高い三菱「エクスパンダー」

 ここまで読んで「やがてスライドドア仕様は車種が限られるし、どんどん高価になるのでは?」と思うかもしれません。その通りでしょう。

 燃費規制をクリアするため新型の3列シートのスライドドア車は全てパワーユニットをハイブリッドにしなければなりません。

 手頃な価格で買える新車のスライドドア式3列シートミニバンは遠からず無くなってしまうと思います。

ホンダ ジェイドの詳細を見る

【画像】海外で爆売れ! 三菱「エクスパンダー」を見る!(24枚)

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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