自宅にいながらスマホのようにアップデート可能! 注目のフォード新型EVとは

米フォードモーターは、2020年後半に発売を開始する予定で、現在全米50州で予約をおこなっている新型SUVタイプの電気自動車「マスタング・マッハE」について、無線でのソフトウェアアップデートを開発したことを発表した。

アップデートで納車時にはない新しい機能も追加される予定

 米フォードモーターは、2020年後半に発売を開始する予定で、現在全米50州で予約をおこなっている新型SUVタイプの電気自動車「マスタング・マッハE」について、無線でのソフトウェアアップデート「オーバーザエアー(OTA)」を開発したことを発表した。

2020年後半に発売される予定のフォード「マスタング・マッハE」
2020年後半に発売される予定のフォード「マスタング・マッハE」

 自宅にいながらでも可能な無線アップデートにより、新型EVマスタング・マッハEは常に最新の状態になるという。

 ソフトウェアのアップデートがおこなわれる間、ほかのクルマとは異なり、ユーザーは待たされる必要がない。フォードは安全なアップデートをバックグラウンドでダウンロードできるようにする方法を開発、ほとんどのアップデートが2分未満で完了する。

 フォード・モーターのコネクテッドサービスマネージャー、ジョン・バンゲロフ氏は「マスタング・マッハEの素晴らしさは、お客さまが初日に体験したことはほんの始まりに過ぎない、ということです」とコメントする。

「当社の無線アップデートは、信じられないほど迅速なアクティベーションによってダウンタイムを最小限に抑え、マスタング・マッハEが眠っている間にもアップデートされます」

 ほぼすべてのマスタング・マッハEのコンピュータモジュールは、ワイヤレスで更新することができる。これにより、最初に納車されたときには存在しないかもしれないパフォーマンスの向上や、まったく新しい機能を提供できるという。

 インストールは事実上、ユーザーには見えないものとなる。ユーザーはマスタング・マッハEが駐車されている間に、深夜帯など時間を選んでアップデートをおこなうことができる。多くのアップデートは、ユーザーがクルマをスタートさせたあとにほぼ瞬時に完了するが、どのような改善がインストールされたかは車載のアラートで知らせてくれる。

 フォードは、最初のマスタング・マッハEがユーザーの手に渡ってから6カ月以内に最初のアップデートを提供する予定だという。ユーザーはアップデートに応じて、Wi-Fi接続か携帯電話接続のいずれかを使用して適用することができる。

 マスタング・マッハEは、この技術が導入されたときのスタートに過ぎないという。2020年には、フォードはアメリカ国内のほとんどの新型車に、この高度な無線アップデート機能を装備し始める予定だ。

 フォードのエンジニアチームは、マスタング・マッハEを計画通りに発売するために、コロナウイルスが大流行している最中に、自宅から素早く車両モジュールにリモートアクセスして再プログラムできるようなツールを開発。従来5時間かかっていたものが、いまでは10分以内にできるようになったという。

マスタング初のピュアEV「マッハE」を画像で見る(18枚)

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