復活を望む声もある? 走りが楽しい軽スポーツ5選

軽自動車のなかには、スポーツカー並にスパルタンな軽スポーツがいくつか存在します。今回はそのなかから5台を紹介します。

64馬力の馬力規制を使い果たしたスモールギャングたち

 手頃な価格とサイズが魅力的な軽自動車ですが、なかにはスポーツカー顔負けのモデルも存在します。今回は、そんなスパルタンな軽自動車を5台紹介します。

今なおファンが多いホンダ「ビート」
今なおファンが多いホンダ「ビート」

●ホンダ「ビート」

 軽自動車のスポーツカーは660ccという限られた排気量で馬力を出すため、ほとんどがターボなどの過給機を装備しています。

 しかし、ホンダ「ビート」は過給機を装着することなく64馬力を達成したクルマとして注目されました。

 また、オープンカーということや「マニュアルトランスミッションのみ」という設定、そして前輪と後輪の間にエンジンを搭載するミッドシップレイアウトという駆動方式を採用していました。

 ビートの特徴ともいえる低い車体とミッドシップレイアウトは、当時ホンダの最新スポーツカーであった「NSX」と同じであり、ビートにはNSXと同じルームミラーが使われるなど、こだわりが詰め込まれたモデルとなっています。

 ビートは1991年から1996年に販売され、1代限りのクルマとして生産を終了しました。しかし、ほかにはない特徴を持つクルマであったことから現在も数多くの中古車が販売され、幌の交換やエンジンのメンテナンスを専門におこなう店舗も存在します。

 中古車価格では40万円から70万円ほどの価格帯が中心で過走行車も多く販売されているため、長く乗り続けるためには購入時だけでなく定期的なメンテナンスが必要です。

●スズキ「アルトワークス」

 スズキ「アルトワークス」は、現在も発売され続けているスズキを代表する軽自動車「アルト」をベースに、エンジンなどのパワーアップが図られたスポーティモデルです。

 1987年に発売され、当時の軽自動車としては驚異的な馬力を発揮したことから話題を呼び、人気を集めました。

 また、現在も続く「最大64馬力まで」という軽自動車の馬力規制の発端となったクルマです。

 初代は今から30年以上も前に発売されたクルマですが、2代目が1994年、3代目が1998年から2000年、そして最新型が2015年以降と、現在まで残る長寿モデルとなっています。

 現行アルトワークスの新車価格は150万円からです。一方の中古車では、2016年式であれば70万円台から存在し、初代から3代目であれば10万円台から購入できるものもあります。

 しかし、初代は年式も古く中古車の数が少ないため、選択肢が非常に限られ、なかには、走行距離が20万kmに達するクルマも販売されており、状態のいい個体を探すのは難しいかもしれません。

●スバル「ヴィヴィオ」

 スバル「ヴィヴィオ」は1992年に発売されたスバルの軽自動車で、モダンなエクステリアデザインをまとった「ビストロ」や、オープンカーの「Tトップ」など、さまざまなバリエーションを持つクルマでした。

 なかでもスーパーチャージャーでパワーアップされた「ヴィヴィオ RX-R」というグレードは、64馬力を発揮。また、軽自動車では初となるドイツ「ニュルブルクリンクサーキット」でのテストや、サファリラリーなどの国際競技に参加するなど、数々のエピソードを残しています。

 1992年から1998年の6年間にわたり販売された1代限りのクルマであったものの、前述のエピソードや活躍によってコアな人気を持っています。

 また、中古車ではハイパワーな「RX-R」や「RX-RA」などのグレードは数が少なく、気に入ったクルマを自由に選べるとは限りません。

 いまでも中古市場では、状態が良く走行距離が10万km以下のクルマは100万円ほどのモデルもあります。

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1件のコメント

  1. Keiにはワークスと同じ64馬力のK6A Sターボを搭載したスポーツが存在します。
    ワークスとの違いはストリートでの使用に合わせたエンジンセッティングとリヤドラムブレーキ、リヤウィングの形状の違いがあります。
    また、Keiは一代ですが大きく分けて11年間に3つのモデルが存在します。
    スポーツの方が1年早く販売されていて、ワークスはKeiのワンメークスレースのベース車両として販売されました。
    スポーツはその後に発売された初代スイフトスポーツ(HT81)のベースとなり、特にドアやサイドパネルをそのまま流用してワイドボディ化したのでサイドビューは全く同じになっています。

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