復活を望む声もある? 走りが楽しい軽スポーツ5選
5ドアハッチバックやクーペスタイルの軽自動車も
●スズキ「Kei」
スズキ「kei」は1998年から2009年まで、1代で11年間にわたり販売されたハッチバックタイプの軽自動車です。SUVのように高められた車高を持ち、3ドアと5ドアの2種類のボディがラインナップされ、駆動方式も2WDと4WDが設定されていました。
2002年には64馬力を発揮するスポーツグレードとして「keiワークス」が追加され、専用エアロパーツやアルミホイール、リアブレーキのディスクブレーキ化など、ワークスならではのチューニングがおこなわれました。その結果、通常グレートとはまったくの別物となり、スポーティなエクステリアに刷新されています。
keiワークス登場の背景には、2000年に生産終了となったアルトワークスの人気があり、カタログから姿を消した「ワークス」の復活が望まれていました。
アルトワークスに比べて知名度が低く、1代限りで終了したためか、中古車の物件数はアルトワークスよりも少なくなっています。しかし、中古車では本体価格が50万円以下のクルマも多いのが魅力といえるでしょう。
●マツダ「AZ-1」
マツダ「AZ-1」は、エンジンを車体後方に搭載するミッドシップレイアウト、ドアが上に向かって開くガルウィングなどの特徴を持つ2シーターの軽自動車です。
軽自動車のなかでもスタイリッシュなデザインは人気があり、フェラーリ「F40」のフォルムを再現したクルマも製作されたほどです。
AZ-1は1992年に登場し、2代目アルトワークスと同じエンジンを搭載。そのため、馬力も64馬力を発揮しました。
しかし、AZ-1の車重は720kgと、同時期に発売されたアルトワークスに比べて20kgから70kg重くなっています。
ミッドシップレイアウト、ガルウィングドア、スーパーカーのようなデザインなど「超スパルタン」なAZ-1ですが、デザイン上の制約から室内が狭く、助手席の足元は前方に向かって先細りしています。
軽自動車には見られないような数々の特徴を持つAZ-1は、海外からも注目されたことで中古車市場での台数は少なく、価格も100万円以上が相場となっています。
スズキでも「キャラ」という名前でOEM販売されていましたが、AZ-1以上に中古車市場での台数は少なく、AZ-1とほぼ変わらない価格です。
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軽自動車は660ccの排気量や64馬力というさまざまな制限がありますが、普通車に比べて車体が軽いというメリットを持っています。
そのため、普通車がパワーを発揮できないほど曲がりくねった細い道や、小さなサーキットでは驚くような速さを見せつけることもあります。
なかにはAZ-1のように高いデザイン性と特徴から唯一無二として人気となるクルマもあり、軽自動車のスポーツモデルはメーカーごとの特徴が垣間見えています。
Keiにはワークスと同じ64馬力のK6A Sターボを搭載したスポーツが存在します。
ワークスとの違いはストリートでの使用に合わせたエンジンセッティングとリヤドラムブレーキ、リヤウィングの形状の違いがあります。
また、Keiは一代ですが大きく分けて11年間に3つのモデルが存在します。
スポーツの方が1年早く販売されていて、ワークスはKeiのワンメークスレースのベース車両として販売されました。
スポーツはその後に発売された初代スイフトスポーツ(HT81)のベースとなり、特にドアやサイドパネルをそのまま流用してワイドボディ化したのでサイドビューは全く同じになっています。