圧倒的支持「軽」実は嫌? ナンバーの色でわかる本音 それでも売れる理由とは

それでも軽自動車が人気なワケ

 かつての軽自動車は、車両価格や維持費が普通車と比べると安く抑えられることもあり、地方部ではセカンドカーとして買い物や近所の移動といった用途で重要視されていました。

 しかし、現在では軽自動車の車両価格はセールスポイントにならなくなっているといいます。

 国産自動車メーカーの担当者は、次のように話します。

「近年、軽自動車の購入を検討するユーザーは、居住空間や荷室の使い勝手、安全装備、環境&燃費性能などを求められます。
 
 単純に車両価格の安さだけを重視するユーザーは以前よりは減っている一方で、ユーザーのさまざまなライフスタイルに合わせるために多機能になっています。そのため、最近では200万円前後の安全・快適装備が充実したグレードが人気です」

人気軽自動車スズキ「スペーシア」のアクティブな派生車「スペーシアギア」
人気軽自動車スズキ「スペーシア」のアクティブな派生車「スペーシアギア」

 日本自動車工業会の調査では「軽自動車は『趣味・レジャー』における用途で増加傾向が続いている」と説明しています。

 それらのニーズに応えるように、近年ではスズキは「ジムニー」や「ハスラー」などをフルモデルチェンジし、先代よりも趣味性の高さを強調させました。

 さらに、同じくスズキの人気車「スペーシア」にアウトドアユーザーを取り込む派生車「スペーシアギア」を追加しています。

 同様に、三菱では「eKワゴン」の派生車としてアクティブなデザインの「eKクロス」を新たに発売。ダイハツでも、軽SUVともいえる「タフト」が2020年6月の発売を予定するなど、趣味・レジャー用途にマッチするモデルを続々と登場させているのです。

 前出とは別の国産自動車メーカー担当者は、次のように話します。

「最近の新型車は、軽自動車に限らずSUV、ミニバンなども趣味やレジャーに寄せた仕様やモデルが登場しています。これは、近年のアウトドアや車中泊の人気を反映させているものです。

 そのなかでも軽自動車は、普通車と比べれば車両価格や維持費が抑えられるうえに、趣味に使える多機能性やデザインの個性などの要素などもあり、売れているのだと思います。

 さらに、昨今では人気のホンダ「N-BOX」やダイハツ「タント」、スペーシアなどにカスタム仕様があるように最初から個性豊かなモデルが多く、それらは若年層に人気だと聞いています。

 恐らく、『軽自動車は嫌』というのは少し古いイメージになりつつあるのかもしれません。かつての軽自動車は確かに今から見ると地味めなものが多かったですが、今のように多種多様な個性揃いであれば、例えば彼氏が軽自動車で迎えに来ても『ダサい』とは思わないのではないでしょうか」

※ ※ ※

 軽自動車は、日本の道路事情や時代背景に合わせた独自の規格です。そのため、日本で売れることを前提としています。

 かつての軽自動車に対するイメージが徐々に払拭されるにつれ、新車市場ではさらにシェアが増えることになるかもしれません。

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