日産「スカイラインGT-R」は海外でも超絶人気! 第二世代GT-R「R32型」の魅力とは

海外でも人気! 中古車価格は高騰が続いているR32

 デビュー当初は1グレードだったR32型スカイラインGT-Rでしたが、1990年3月にはホモロゲーションモデルであるNISMOが登場。

日産「スカイラインGT-R NISMO」(R32型)
日産「スカイラインGT-R NISMO」(R32型)

 これは、全日本ツーリングカー選手権に合わせて500台限定でリリースされたもので、メタル製タービンブレードや専用エキゾーストマニホールドを採用し、冷却効率向上を狙ったダクトを備えたバンパーや空力パーツを追加しながら、レースには不要なエアコンやオーディオ、リアワイパー、ABSなどを省略したものでした。

 また1993年2月にはマイナーチェンジと共に「Vスペック」を追加。こちらはグループAレース優勝記念モデルという立ち位置でしたが、ブレンボ製ブレーキシステムや17インチのBBSアルミホイールを備えた上級モデルというキャラクターとなっていました。

 そんな第二世代スカイラインGT-Rの第一弾としてリリースされたR32型ですが、ここ数年は中古車市場で高騰が続いています。

 底値の時代はもっとも安いものでは50万円程度で見つけることもできましたが、現在では200万円を切ることはほぼなく、高いものでは1000万円オーバーというものも珍しくありません。

 これは、デビューから30年以上が経過し、クラシックカーとしての価値が見いだされたことはもちろん、アメリカでの25年ルール(登録から25年以上が経過した車両は輸入登録時の手続きが大幅に簡略化されるもの)に該当するようになり、海外のユーザーからの引き合いも強くなったことが挙げられるでしょう。

 スポーツカーという性格上、良質な車両が減ってきたいま、R32型スカイラインGT-Rの価格は高値安定が続きそうです。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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