中古車価格が高騰していない今が狙い目!? ちょっと前の高性能クーペ3選
優れたハンドリングと評されたクーペとは!?
●三菱「FTO」
三菱「FTO」は1994年にデビューしたスポーツクーペで、曲面を多用したスタイリッシュなルックスが印象的なモデルです。
先に登場した「GTO」が四輪駆動のスーパースポーツなのに対し、FTOは「ランサー」などとシャシを共有するFFレイアウトとなっています。
トップグレードには200馬力を誇る2リッターV型6気筒MIVECエンジンを搭載し、トランスミッションは5速MTに加え、日本初のマニュアルモード付きAT(4速と5速を設定)を採用するなど、先進的な面もありました。
サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンクの4輪独立懸架を採用し、独自のセッティングにより当時はFF随一のハンドリングと評されます。
より過激なFFクーペのホンダ「インテグラ タイプR」が登場したことで、FTOの人気は次第に低迷してしまいましたが、その実力の高さを考えれば、隠れた名車といっていいでしょう。
現在、中古車の物件数は少なくなっていますが、最高でも100万円前後、平均60万円くらいの相場となっています。
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近年、1980年代から1990年代に販売されたクルマの中古車価格が高騰しています。発端となったのは日産「スカイラインGT-R」など高性能モデルの価格高騰で、それに引きずられるように同年代のクルマの価格も上がったというわけです。
なかには「こんなクルマが?」と思うようなモデルが、新車価格をはるかに上まわる値段で販売されているケースも散見されます。
新型コロナウイルスの影響で中古車相場は下がっているといわれていますが、現存数が少ない旧車の相場は、まだまだ高値安定の傾向が続きそうです。