ランボルギーニのエントリーモデルは約2900万円から。ウラカンEVO RWDにスパイダー登場!

2020年5月7日、ランボルギーニは「ウラカンEVO RWD」にスパイダーを追加し、ランボルギーニの公式ウェブサイトで初めてAR(拡張現実)を使用してバーチャル公開した。「ウラカンEVO RWDスパイダー」のスペックと開発の狙いを紐解いてみよう。

ランボルギーニサウンドを味わう、真のエントリーモデル

 ランボルギーニ「ウラカンEVO」は、ウラカンを大幅にアップグレードしたモデルで、外観こそあまり変更がないが、中身は別物といってよいほど進化している。クーペとスパイダーともに2019年に発表され、2020年1月には、その後輪駆動バージョンである「ウラカンEVO RWD」が日本でも公開されている。

 今回発表されたのは、ウラカンEVO RWDのオープンモデル版となる、「ウラカンEVO RWDスパイダー」である。

ウラカンEVO RWDスパイダーは、もっともウラカンのサウンド、アジリティを楽しめるといっていい
ウラカンEVO RWDスパイダーは、もっともウラカンのサウンド、アジリティを楽しめるといっていい

 COVID-19の影響により、毎年3月に開催されているジュネーブモーターショーも開催が中止となり、新車発表をどのタイミングでどのようにおこなうのか、各自動車メーカーが工夫をこらしている。ランボルギーニがとった発表方法は、公式ウェブサイトにおいて、ウラカンEVO RWDスパイダーをバーチャルに公開するというものだった。

 ウラカンは、EVOになる前も最初に4WD版をリリースし、次いで後輪駆動版をラインナップに加えるという手法をとっており、ウラカンEVOスパイダーにおいても同様の流れとなった。

 そして、RWD版のウラカンが、よりドライビングプレジャーを楽しむためのモデルであるという立ち位置もそのまま踏襲されている。

 自然吸気V型10気筒エンジンを搭載し、クーペと同じ610hp/8000rpmであるが、0−100km/h加速は0.2秒遅い3.5秒、最高速度は1km/h遅い324km/hとなる。

 乾燥重量は1509kgとなり、ウラカンEVOのクーペとスパイダーとの重量差と同じく、ウラカンEVO RWDから120kg増しとなる。

 ルーフの開閉は約17秒。走行中でも50km/h以下ならば開閉可能で、さまざまなカラーオプションが揃えられている。また、リアウインドウは、ルーフの開閉に関係なく開閉ができる。ルーフを閉じたときにはV10サウンドをコクピットで楽しむためにリアウインドウを下げておき、ルーフを開けたときには風の巻き込みを防ぐためにリアウインドウを上げておくという使い方ができる。

 ウラカンEVO RWDスパイダーの価格は、2919万3599円(消費税込)。クーペモデルに比べると約265万円ほど高いが、サーキットでタイムを競うのではなく、ハンドリングを気軽に楽しむことが目的のRWDモデルであるので、よりエンジンサウンドを感じることができるスパイダーの方が、ウラカンEVO RWDのキャラクターに合っているだろう。

 こうした意味では、ウラカンEVO RWDスパイダーは、現在のラインナップ中でもっともランボルギーニのエントリーモデルであると判断してよいだろう。

【画像】ウラカンの真のエントリーモデルといえるEVO RWDスパイダーを見る(12枚)

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