車好きの聖地 首都高「辰巳PA」に異変! 愛車と夜景の映える写真が撮れなくなった訳
辰巳第一PAにクルマ好きが集まる理由とは?
夜景を見えにくくするブラインドフェンスや減速帯の設置で、辰巳第一PAを利用するクルマは果たして減ったのでしょうか。辰巳第一PAの常連の利用客は次のように話します。

「フェンスができてもほとんど変わっていません。というのも、初めて来た人ならともかく、多くはリピーターで、夜景を見ることや写真を撮ることよりも、自分のクルマを見せたり、ほかの人のクルマを見たりして交流を深めることが目的だからです」
逆にいえば、リピーターではない、夜景や撮影に興味のある新規の利用客を抑えることには成功しているのでしょうか。
「夜景を構成しているのは高層ビルがほとんどで、フェンスはそれを隠すにはちょっと低すぎます。出口のほうにフェンスが切れているところがあるので、上手にそこを利用すれば写真も撮れなくはないのです。そのため、新しく来る人も少なくないかと思います。
ただ、新型コロナウィルスでの緊急事態宣言以降は新参、常連を問わず減少しました。何年も通っていますが、こんな空いている辰巳PAは初めて見ました」(常連の利用客)
皮肉なことに、現状では新型コロナウィルスのほうがブラインドフェンスより効果があるという結果のようですが、減速帯の設置については一定の成果があったといいます。
「ごく一部のイキった輩が辰巳ダッシュといって急加速していることを、多くのクルマ好きは迷惑に思っていました。でも、減速帯のおかげで物理的に不可能になったので明確に減りました。車高の低いクルマにとっては天敵ですから」(常連の利用客)
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第一PAの客層は、時間帯によって異なるそうで、早めの時間帯は「スポーツカー好き」、遅めは「走り好き」が多いとされています。
どちらの層にもマナーを守らない利用者はいるそうで、今回の対応でそうした不届き者が淘汰されることは多くのクルマ好きの願いだといいます。
それというのも、これ以上規制が厳しくなり、最悪閉鎖になってしまうのだけは避けたいという思いからです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。











