車好きの聖地 首都高「辰巳PA」に異変! 愛車と夜景の映える写真が撮れなくなった訳

首都高速にはパーキングエリアがいくつかあります。そのなかでも9号深川線にある辰巳PAは、東京都心の夜景が見られるとあって人気があり、週末などは多くのクルマ好きが集まっています。そんな辰巳PAに最近、壁が設置され、美しい夜景が見えづらくなりました。それはいったいなぜなのでしょうか。

辰巳第一PAにクルマ好きが集まる理由とは?

 首都高速のパーキングエリア(PA)は合計20か所ほど設置されていますが、なかでも近年、クルマ好きのあいだで注目を集めているのが辰巳PAです。

壁が設置される前の辰巳第一パーキングエリア
壁が設置される前の辰巳第一パーキングエリア

 正式には「辰巳第一PA」という名称で、所在は江東区辰巳三丁目。首都高速湾岸線の本線の上に位置しており、湾岸線東行き(横浜・羽田方面→千葉方面)から辰巳ジャンクションで箱崎方面へと分岐した後に入り口があるため、9号深川線「上り」の施設という扱いです。

 同じく辰巳ジャンクションで箱崎方面へと分岐した後の9号深川線「上り」には「辰巳第二PA」もあります。

 しかし、こちらは湾岸線西行き(千葉方面→横浜・羽田方面)からの進入で、クルマ好きの支持を得ているのは、主に都心や神奈川など多方面からのアクセスが容易な第一PAのほうになります。

 第一PAは駐車台数が普通車29台、大型車17台で、23区内にある首都高のPAとしては規模が大きめです。首都高の利用料こそ必要ですが、ある程度の広さがありつつ駐車料金不要で時間制限がなく、予約も必要ありません。

 さらには夜景が綺麗で愛車と景観を絡めた写真が「映える」ことから、いつからか夜な夜なクルマ好きが集まる聖地と化していました。

 第一PAに異変がおきたのは、2020年1月下旬のこと。工事による一時閉鎖の後に、夜景を遮るように白い列柱が現れたのです。突然の設置はPAの常連利用者たちを中心にさまざまな憶測を呼びましたが、追加工事を経てその全貌が明らかになりました。

 白い列柱は目隠し板(ブラインドフェンス)を支えるもので、同年2月の工事でおおよそ完成。また、乗用車の駐車スペース前から出口へと続くストレートを急加速で走り抜ける通称「辰巳ダッシュ」を防ぐための減速帯(スピードバンプ)が設置されました。

 つまり、夜景を見づらく、撮影をしづらく、そして見せ場とされる「辰巳ダッシュ」をできなくしたのです。狙いは、一部のクルマ好きが集まり長居することの予防、そして迷惑・危険行為の抑制にほかなりません。

 確かに、長時間の占拠により一般の利用者がPAで休憩できなかったり、急加速や空ぶかしの騒音など、目に余るものがありました。迷惑行為をしないようにと横断幕を掲出したり、たびたび警察車両が注意のために巡回していましたが、それだけでは不十分と判断したということでしょう。

【画像】美しい夜景が見どころだった辰巳第一パーキングエリア

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