昔は飛び切りカッコいい商用車があった!? イカしたバン&トラック5選
とんでもないトラックがアメリカに存在していた!?
●スバル「レオーネ エステートバン4WD」
スバル1000から始まった水平対向エンジンですが、これにパートタイム4WDシステムを組み合わせた初のモデルが、1971年に製作されたスバル「ff-1・1300Gバン4WD」です。
このff-1・1300Gバン4WDは、当時、東北電力から冬場の豪雪地帯での設備保守用に乗用車タイプの4WD車が必要というリクエストから少量が生産されました。
そして、1971年には次世代モデルとして「レオーネ」が登場。セダンを基本として、クーペとライトバンをラインナップし、全車FFでデビュー。
1972年にはライトバンの「エステートバン」に4WD車を設定。ここから正式にスバルの4WDワゴンの系譜が始まります。
レオーネ エステートバン4WDはクロスカントリー4WD並の雪道走破性がありながら、乗用車並の快適性を確保していた点が高く評価されました。
また、スタイリッシュなボディで車高を高めたスタイルは、現在のクロスオーバーSUVに通じるものがあります。
●マツダ「ロータリーピックアップ」
マツダがロータリーエンジン搭載車のフルラインナップ化の一環として、シングルキャブのピックアップトラック「プロシード」をベースに、1.3リッター2ローターの13B型ロータリーエンジンを搭載した、高性能な「ロータリーピックアップ」を1974年にアメリカで発売。
この世界で唯一のロータリーエンジン搭載のピックアップトラックは、ボディ形状こそ一般的なボンネットトラックですが、フェンダーは左右に拡大され、フロントにはディスクブレーキが採用されるなど、エンジン性能に見合う装備が採用されています。
また、フロントグリルにはロータリーエンジンのローターを模したエンブレムが装着されるなど、高性能さをアピール。
ロータリーピックアップは「REPU」(ロータリー・エンジン・ピック・アップの略)と呼ばれ、約1万6千台しか生産されなかった希少なクルマということもあり、現在でもアメリカのロータリーマニアに人気があります。
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日本では1970年代にマイカー時代が到来しましたが、まだまだ高価な買い物とあって急速に普及するには至っていませんでした。
そこで、自営業者世帯では荷物も積めて人も乗れるライトバンが乗用車の代用として使われるケースが多かったといいます。
そうしたニーズから、トヨタ「クラウン」や日産「スカイライン」といったモデルでも、ライトバンをラインナップするのが一般的でした。
現在では、商用車を乗用車代わりに利用するケースは減っているため、そうしたモデルは淘汰されてしまい、特徴的な商用車はあまり見られなくなっていまいました。
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