皇室御用達の高級セダンは激レア車!? 超マニアックなセダン5選
地味なセダンにフェラーリのエンジンを搭載!?
●三菱「ディグニティ/プラウディア」
三菱のマイナーなセダンというと「デボネア」がもっとも有名ですが、さらにマイナーなモデルとして「ディグニティ」と「プラウディア」があります。
初代は2000年に発売され、ディグニティがリムジン、プラウディアが高級パーソナルセダンと位置付けられていました。
搭載されたエンジンは4.5リッターV型8気筒と3.5リッターV型6気筒の2種類で、ディグニティは4.5リッターのみです。
両車とも販売台数の多くは三菱と関連会社の重役用という用途で、一般のユーザーが購入したケースは極めて少なかったといいます。
そのため販売は低迷し、わずか1年ほどで生産を終了。2012年に復活しますが、日産「シーマ/フーガ」のOEM車となってしまいました。
しかし、ディグニティは宮家の公用車として採用された実績があり、激レアなクルマにも関わらず、見たという人も多いのではないでしょうか。
●ランチア「テーマ8.32」
イタリアのランチアといえばスポーツカーや高性能モデルが日本では有名ですが、庶民の足となるようなコンパクトカーやセダンも数多く販売してきました。
なかでも1984年に登場したランチア「テーマ」は、同社のミドルクラスセダン/ステーションワゴンとしてヒット作になっています。
巨匠ジウジアーロがデザインしたボディは、直線基調ながらも空力性能に優れたスタイリッシュなフォルムで、セダン/ステーションワゴンともに欧州で人気を博しました。
そして、1988年に追加ラインナップされた「テーマ 8.32」は、だれもが驚いたスーパーセダンとしてデビュー。
搭載されたエンジンは最高出力215馬力を発揮するフェラーリ製3リッターV型8気筒で、スーパーカーの心臓が移植されたことになります。
外観はベーシックなテーマとほとんど差異は無く、エンブレムとトランクに格納される電動式リアウイングが装備されて、スポーティさをさりげなく演出されるにとどまっていました。
また、内装は本革とウッドをふんだんに使った豪華な仕様で、高級セダンとして販売され、バブル期と重なっていたことで日本にも少なくない台数が上陸したようです。
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何かと話題になるキザシですが、実物を見るとかなりスタイリッシュなデザインだとわかります。
同様にスズキのレアモデルとして「バレーノ」がありますが、こちらも実物のデザインは好印象です。
スズキは軽自動車とコンパクトカーのメーカーというブランドイメージが定着しているため、こうしたモデルの販売はかなり難しいと想像できますが、売れていない現状はとても残念に思います。
それでどれが”皇室御用達の高級セダン”なわけ?