皇室御用達の高級セダンは激レア車!? 超マニアックなセダン5選
現在、ミニバンやSUV人気に押されて日本では存在感が薄くなりつつあるセダンですが、かつて数多くラインナップされていた頃でもレアなモデルが存在。そこで、マニアックなセダンを5車種ピックアップして紹介します。
自動車史に輝く!? 激レアなセダンを振り返る
かつてセダンというとパーソナルカーという使われ方だけでなく、ファミリーカーとしての役割がありました。
しかし、近年はミニバンやSUVに取って代わられ、いまでは国内市場での人気は陰りを見せています。
一方、数多くラインナップされていた頃でも、あまり売れずに消えていったセダンも存在。
そこで、マニアックなセダンを5車種ピックアップして紹介します。
●スズキ「キザシ」
スズキがグローバルで販売することを目的に開発した、同社初のミドルクラスセダン「キザシ」は、2009年にデビューしました。
ボディサイズは全長4650mm×全幅1820mm×全高1480mmとグローバルセダンにふさわしいサイズで、スタイリッシュな外観デザインとなっています。
エンジンは最高出力188馬力の2.4リッター直列4気筒を搭載し、欧州や北米でテストを重ねて熟成されたサスペンションによる上質な走りと、乗り心地の良さを両立が図られました。
スズキ初の中型セダンということで注目されましたが、価格が278万7750円(消費税8%込)と、当時のスズキのラインナップのなかではかなり高額だったことと、国内は受注生産のみということもあり、販売は極端に低迷してしまいます。
しかし、警察の捜査車両としての需要が高く、レアなモデルながら目撃例は高いという、ユニークなセダンでした。
●ホンダ「インテグラSJ」
ホンダ「インテグラ」といえば「タイプR」に代表されるスポーティなモデルを連想しますが、1996年に発売された「インテグラSJ」は、ホンダの自動車史のなかでもマニアックなセダンです。
インテグラSJが発売された経緯は、当時の販売チャネル「ベルノ店」が販売するラインナップの隙間を埋める目的があったからといいます。
そのため、つくりはかなり安直で、同時期に販売されていた4ドアセダンの「シビックフェリオ」のボディを流用し、フロントマスクは、ステーションワゴンの「オルティア」から流用していました。
搭載されたエンジンは4気筒1.5リッターのみで、VTEC仕様とスタンダード仕様の2種類をラインナップ。
インテグラSJは目立った特徴がなく、2000年にシビックシリーズがフルモデルチェンジした際に、販売の低迷による車種整理のために生産を終了し、いまでは伝説的なレアモデルとなっています。
●ダイハツ「シャルマン」
いまから半世紀ほど前からダイハツはトヨタと提携して自動車製造をおこなってきており、トヨタからダイハツへOEM供給されるケースも多く、1974年に発売されたダイハツ「シャルマン」もそのなかの1台です。
初代シャルマンは、シャシとボディパネルの一部をトヨタ2代目「カローラ」と共通で、フロントフェイスとリアセクションは専用デザインとされていました。
エンジンは1.2リッターと1.4リッターの直列4気筒OHVで、組み合わされるトランスミッションは5速MT、4速MT、2速ATが設定され、これらもカローラと同じものです。
1981年にフルモデルチェンジをおこない、4代目カローラのシャシをベースにボディパネルはすべて専用にデザインされたものになりました。
シャルマンにはカローラにあったDOHCエンジンを搭載した高性能グレードなどは設定されず、特筆すべき特徴もなかったため、カローラの販売台数とは比較にはなりませんでしたが、一定の需要はあったようです。
それでどれが”皇室御用達の高級セダン”なわけ?