出先で雨が降ったらどうするの!? 珍オープンカー5選

デザインを優先したため、重大な問題を抱えたオープンカーとは!?

●BMW「Z1」

BMWのラインナップでも異端な存在の「Z1」
BMWのラインナップでも異端な存在の「Z1」

 日本でバブル景気絶頂期だった1989年に、BMWから奇抜なデザインのオープン2シーター「Z1」が発売されました。

 一見、普通のオープン2シーターのスポーツカーですが、Z1のためだけに、さまざまなアイデアが盛り込まれています。

 屋根はオーソドックスなソフトトップで、ドアは開けるのではなく、電動で格納されるというギミックを採用。サイドシル部分が高くなっており、そのスペースにドアが完全に埋没する仕組みです。

 さらに、スチール製のシャシにプラスチック製のボディパネル装着する構造となっていて、着せ替え(色替え)ができるというのも斬新でした。

 日本には正規輸入されませんでしたが、とにかく景気が良かったという背景もあり、並行輸入やアルピナがチューニングしたモデルが正規輸入されています。

 なお、肝心なドアのギミックにトラブルが出やすいようで、手に入れたいという場合は注意が必要です。

●シトロエン「C3 プルリエル」

常識外れオープン機構が採用された「C3 プルリエル」
常識外れオープン機構が採用された「C3 プルリエル」

 シトロエンのオープンカーといえば、1960年代の「DS」や、軍用車のような「メアリ」がありましたが、2003年にコンパクトカーの「C3」をベースにした「C3 プルリエル」が発売されました。

 C3 プルリエルは2ドアボディの4人乗りオープンカーで、基本的なフォルムはC3と変わりありませんが、フロントフェイスやボディは専用設計となっています。

 屋根はソフトトップで上部のみが電動で開くタイプとされ、リアウインドウとともにトランク内に格納される仕組みになっており、ユニークなのが屋根の左右にあるフレームを取り外すと、完全なフルオープンにできる点です。

 しかし、取り外したフレームを格納するスペースは車内になく、ガレージなどに保管する必要があり、フルオープンの状態でドライブしていて、出先で雨が降ってもソフトトップを閉じることができません。

 日本車では考えられませんが、なんともおおらかな設計ではないでしょうか。

※ ※ ※

 オープンカー大国といえばアメリカですが、数多くのオープンカーを生産していたのはイギリスのメーカーです。

 アメリカへの輸出を想定していたという理由もありますが、イギリスもオープンカー好きが多いといわれています。

 イギリスというと曇天や雨が多いイメージがありますが、数少ない晴れの日に陽光を浴びながらドライブを楽しみたいといことで、オープンカーが人気となったのかもしれません。

【画像】え?屋根どうなってるの? オモシロすぎるオープンカーを見る(28枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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