寝ても快適!? 最新ミニバンは「横になってから」がスゴかった!
広い車内空間を持つミニバンですが、その広さを活かして車中泊などに使われることも増えているようです。もはや足を伸ばして寝られるのは当たり前。そのうえで見えてくる車種ごとの魅力を紹介します。
人気ミニバンは寝ても快適!
「家族で移動できる」「荷物を載せる余裕がある」ことに加えて、最新のミニバンでは横になったときの快適さが進化しているようです。人気ミニバンの快適装備とはどのようなものなのでしょうか。
2019年にもっとも販売台数の多かったミニバンであるトヨタ「シエンタ」と次点で売れた日産「セレナ」、そして高級ミニバンのトヨタ「アルファード」を例に、車中泊などでのポテンシャルに注目します。普段の「走行性能」や「走行中の快適性」とは違った角度から、ミニバンの魅力を見ていきましょう。
まず、シエンタは、ガソリン車とハイブリッド車それぞれの2WD仕様に3列シート(7人乗り)/2列シート(5人乗り)、4WD仕様では3列シート(6人乗り)が設定されています。
ボディサイズは、全長4260mm×全幅1695mm×全高1675mm(4WDのみ1695mm)と全車で同じですが、室内の広さには大きな違いがあります。
3列シート/2列シート共に、2列目を畳むとフラットで広いスペースがあらわれます。しかし、3列シート仕様では2列目の座面と背面が前席に押し付けられる形で2列目の足元に折りたたまれるため、フラットな荷室長は1430mmしかできません。
一方、2列シート仕様では、2列目の背面が前面に90度倒れることによりフラットになるため、荷室長は2065mmまで広がります。
また、2列シート仕様には、荷室スペースの下に大容量トレイもあるため、車中泊に使うことを考えるとしたら、2列シート仕様のシエンタは高いポテンシャルを秘めているといえるでしょう。
また、シエンタには純正アクセサリーに「ラゲージユーティリティセット」というものがあります。これは、荷室の左右に9か所のユーティリティフックを配置することで、バーやネットを活用し、多彩な収納を可能にする優れものです。加えて、シエンタには室内カーテンやAC100V電源があるなど、車中泊も快適に過ごせる装備が整っている点も見過ごせません。
シエンタについて、トヨタ販売店のスタッフは以下のように話しています。
「シエンタを検討されるお客さまには、お子さまがいらっしゃるご夫婦の以外にも、アウトドアを楽しまれる単身者や、パートナーとの旅行を楽しむ用途の人もいらっしゃいます。
もともとミニバンですので、3列目のシートがあることを前提とした車内空間が、お客さまの色々な用途にお応えできているのだと思います」
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次に、セレナをみていきます。全車3列シート仕様ですが、ガソリン車が8人乗り、e-POWER車が7人乗りの設定です。
この1名の差は2列目シートにあります。e-POWERでは、2列目が左右2人乗りとなっています。また、セレナの2列目シートは前後に走るレールの上に設置されており、2列目のセンターシートを運転席と助手席の間にセットすると、3列目への乗り降りが楽におこなえます。
さらに、センターシートを抜いた2列目シートは左右も動かせるため、さまざまな用途に対応することができます。
車内の幅と高さは全グレードで室内幅1545mm×室内高1400mmと同一です。室内長だけがグレードによって70mmの差がありますが、その長さは3170mmから3240mmと、大人2人が横になっても十分な広さがあります。
また、メーカー純正オプション装備として、リアゲート付近に装着する「ラゲッジルームスポットランプ」があり、横になったときにちょうどいい照明として活用可能です。
そのほかにも、1列目と2列目の間を仕切り、後席のウィンドウ全てを目隠しできるカーテンや、1列目と2列目のルーフハンドルに固定し、天井から吊り下げてつける「マルチラゲッジネット」、前後ドアに対応する網戸といった、車内休憩に欠かせないアイテムもラインナップされています。
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クルマは移動するためのものである以上、走行性能や走行中の快適性を犠牲にすることはできません。しかし、近年流行しているアウトドアブームの影響もあり、自動車メーカー各社のミニバンには「運転していないときの使い勝手」や「快適さ」も求められているようです。
いろいろなシートアレンジが出来ても
実際にはあまら使わない
実際乗った事あるが、ルーミーの方が使い勝手は絶対にいいぞ!