美しすぎる日産初代「シルビア」は554台のみの激レア車 2代目はロータリー搭載計画も!?

いまでも多くのファンに愛されている日産「シルビア」。初代モデルは1965年に「フェアレディ」の流れを汲んだ流麗なフォルムで登場しました。初代シルビアと1975年に登場した2代目シルビアの歴史を振り返ります。

ロータリー搭載計画もあった!? 7年ぶりに復活した2代目シルビア

 1968年に初代モデルが生産を終了してからおよそ7年後、正式名称を「ニュー・シルビア」と改めた2代目が1975年に登場します。

 2代目シルビアすでに北米市場で成功を収めていたスペシャリティカーのトヨタ「セリカ」の牙城を崩すべく開発され、デザインは北米ユーザー好みのアクの強いものになっていました。

日産2代目「シルビア」(1975年)
日産2代目「シルビア」(1975年)

 なお、北米市場では「200SX」という車名が付けられ、その名前から分かる通り、2リッターエンジンが搭載されていました(日本仕様は1.8リッターのみ)。

 セリカを意識したことが伺える彫りの深いフロントマスクや、ピラーレスのハードトップボディ、ウェッジシェイプを採り入れたキャラクターラインなどは、歴代シルビアのなかでもとくに個性的なデザインといえるでしょう。

 プラットフォームもフェアレディから「サニーエクセレント」のものに変更され、エンジンは「ブルーバードU」に搭載されていたものが使用されており、初代とのつながりの薄いがためにニュー・シルビアという名称が使われたのかもしれません。

 当時の日産はロータリーエンジンの研究も重ねており、1972年の東京モーターショーにはサニーエクセレントにロータリーエンジンを搭載したコンセプトカーを展示。

 ニュー・シルビアにはそのロータリーエンジンが搭載されるという噂もありましたが、オイルショックの影響もあり、残念ながら実現することはありませんでした。

 販売面でも先行するセリカをリードすることは叶わらず、1979年で生産を終了。3代目シルビアへとバトンを渡すこととなります。

【画像】クーペフォルムが美しい! 初代・2代目シルビアをチェック(12枚)

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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