美しすぎる日産初代「シルビア」は554台のみの激レア車 2代目はロータリー搭載計画も!?
ロータリー搭載計画もあった!? 7年ぶりに復活した2代目シルビア
1968年に初代モデルが生産を終了してからおよそ7年後、正式名称を「ニュー・シルビア」と改めた2代目が1975年に登場します。
2代目シルビアすでに北米市場で成功を収めていたスペシャリティカーのトヨタ「セリカ」の牙城を崩すべく開発され、デザインは北米ユーザー好みのアクの強いものになっていました。
なお、北米市場では「200SX」という車名が付けられ、その名前から分かる通り、2リッターエンジンが搭載されていました(日本仕様は1.8リッターのみ)。
セリカを意識したことが伺える彫りの深いフロントマスクや、ピラーレスのハードトップボディ、ウェッジシェイプを採り入れたキャラクターラインなどは、歴代シルビアのなかでもとくに個性的なデザインといえるでしょう。
プラットフォームもフェアレディから「サニーエクセレント」のものに変更され、エンジンは「ブルーバードU」に搭載されていたものが使用されており、初代とのつながりの薄いがためにニュー・シルビアという名称が使われたのかもしれません。
当時の日産はロータリーエンジンの研究も重ねており、1972年の東京モーターショーにはサニーエクセレントにロータリーエンジンを搭載したコンセプトカーを展示。
ニュー・シルビアにはそのロータリーエンジンが搭載されるという噂もありましたが、オイルショックの影響もあり、残念ながら実現することはありませんでした。
販売面でも先行するセリカをリードすることは叶わらず、1979年で生産を終了。3代目シルビアへとバトンを渡すこととなります。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。