名車「ミゼット」復活か!? 軽トラ苦境も若者のレトロブームに乗れるチャンス

日本市場のみならず世界中で愛されることが期待される新型「ミゼット」

 戦後の復興期、日本では三輪トラックが一気に普及しました。こうした三輪トラックは積載量が1トン、または2トンの中型車が主流でした。また、自動二輪車(オートバイ)も乗用と商用の両面で販売が増加していました。

 そうしたなか、ダイハツは全長2540mm×全幅1200mm×全高1500mmの超小型車(英語でミゼット)という、それまでの日本ではまったくなかったクルマを考案。三輪トラックと自動二輪車の隙間を狙った、ニッチ市場への挑戦です。

ダイハツ初代「ミゼット」
ダイハツ初代「ミゼット」

 初期型のエンジンは排気量249ccで乗車定員はひとり。当初、月産能力は500台でしたが販売は急拡大し、ライバル車も続々登場したことで、後期型は排気量305cc、最大積載量350kgのふたり乗りへと進化します。発売3年後には月産8500台という大ヒットになりました。

 初期型の商品カタログを見ると、「あなたのお仕事にピッタリの荷箱をお選びください」とあり、「開放型」「密閉型」「幌型」と様々なオプションを用意しています。キャッチコピーは「お仕事がおもしろいほどはかどる! 街のヘリコプター!」でした。

※ ※ ※

 近年、日本の軽トラック市場は縮小傾向にあります。ホンダは「アクティトラック」の生産を終了し、軽トラック市場からの撤退を発表しました。

 その一方、初代ミゼットの歴史を紐解くと、タイ、インドネシア、ビルマ(現ミャンマー)、パキスタン、さらにアメリカへと輸出されています。

 TsumuTusmuの量産モデルとなる新型ミゼットが発売されれば、日本のみならず世界各地で活躍する次世代モビリティになる可能性をも秘めているのではないでしょうか。

 昨今、若者の間で続くレトロブームの波に乗り、量産モデルで初代ミゼットやミゼットIIのエッセンスを取り入れたレトロ系・癒やし系のデザインを採用すれば、今どきの日本の若者にも受け入れられるでしょう。

 その際、現行のハイゼットは継承して、新型ミゼットが別枠で新設されることが期待されます。もし新型タフトが販売好調となれば、新型ミゼットの近年中の発売の可能性が高まると思います。

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Writer: 桃田健史

ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。

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6件のコメント

  1. 最初のミゼットは、とにもかくにも三輪車でした。後に、3輪が不安定ではないか❔というconceptでリバイバル・ミゼットは4輪でした。
    緑色のmanualの荷台にカバーの付いていた、高い方に乗ってました。
    単座機のような感触は楽しかったです❗️
    normalの軽四の寸法よりさらに10㎝小さく、『すり抜け』を楽しめました ⁉️
    ここで言いたいのは、一時に比べると4輪ミゼットの姿が、見かけ難くなってきたのが、悲しいです。
    高速の連続走行は、4速manualには辛かったですね。懐かしいです。

  2. ミゼット復活のタイトルに騙された
    どこがミゼット?これでレトロブームに乗る?

    • 同意。
      ダサい車ですよね、

    • ミゼットって元からダサいじゃん。

  3. ださい。

  4. ダサい。商用車ならしかたなくのレベル

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