2000馬力を発揮するランドクルーザーが爆誕!? 魔改造されたスーパーマシン5選
大掛かりな改造は「魔改造」と呼ばれますが、メーカーやメーカー系の会社が大幅なチューニングを施した魔改造スーパーマシンが存在し、なかには市販してしまったモデルもあります。そんな公式魔改造マシンを5車種ピックアップして紹介します。
メーカーが手掛けたスーパーマシンたち
元々はフィギュアやプラモデルを大幅に改造することを、マニアの間で「魔改造」と呼んでいましたが、クルマにおいても原型をとどめないほど外観が変わったり、とてつもなくパワーがあるエンジンが搭載されたものを魔改造と表現することがあります。
そうした魔改造モデルは、主にオートショーに出展するために作られたコンセプトモデルですが、なかには実際に市販されたモデルがあります。
そんな魔改造されたクルマを5車種ピックアップして紹介します。
●日産「ジュークR」
2010年に登場したコンパクトSUVの日産「ジューク」は、その後にホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「C-HR」の登場のきっかけになったといわれるほど、国内市場に衝撃を与えたクルマでした。
とくにジュークのフロントフェイスは、それまでのSUVに無いほど個性的で、クーペとSUVを融合させたような外観と相まって、高く評価されます。
発売時は1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載したFF車のみでしたが、少々遅れて高出力な1.6リッター直列4気筒ターボエンジン搭載車と4WD車も追加ラインナップ。その後も改良や特別仕様車を投入し続け、日本国内では2019年まで生産されました。
そして2011年に、世界最速のクロスオーバーSUVを目指して、「GT-R」の3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンや4WDシステムなどをジュークに移植した「ジュークR」のコンセプトカーをドバイのイベントで公開。
見た目はジュークでありながら中身はGT-RというジュークRは、ボディやブレーキも487馬力の高出力エンジンに合わせて強化され、最高速度は250km/hオーバーと公表されました。
そして、2012年には欧州日産が553馬力まで出力が高められたジュークRの限定生産を決定し、さらに2015年には600馬力のエンジンを搭載し、外装が大幅に変更されたジュークR2.0が発表されています。
●アキュラ「スーパーハンドリングSLX」
1986年にホンダが北米で展開を開始した高級車ブランドのアキュラは、「レジェンド」と「インテグラ」の販売に始まり、後に「NSX」やアキュラ独自のモデルも登場。
さらに1995年には、いすゞからOEM供給されたミドルサイズ5ドアSUVの「ビッグホーン」をベースとした、同ブランド初のSUV「SLX」が発売され、自社製SUVである「MDX」の登場まで販売されました。
このSLXをベースにアキュラのエンジニアの手によって、最新SUV「RDX」のドライブトレインが移植され、エンジンも215馬力の3.2リッターV型6気筒から、350馬力にチューンナップされた直列4気筒ターボへ換装したのが「スーパーハンドリングSLX」です。
その名のとおり、ホンダの4WDシステムである「SH-AWD(スーパーハンドリングAWD)」を用いて、優れたハンドリングを実現。
外観は一見するノーマルですが、テールゲートにSH-AWDのエンブレムが取り付けられ、内装もノーマル然としつつも、10速ATのセレクターが最新のボタン式に変えられているなど、細部まで作り込まれています。
●トヨタ「ランドスピードクルーザー」
トヨタ「ランドクルーザー」は、1951年に開発されたトヨタ「ジープBJ型」を源流とした本格的なクロスカントリー4WD車で、高い悪路走破性能や耐久性によって、世界中で活躍しています。
そのランドクルーザーに究極の走行性能を求めて製作され、2016年の「SEMAショー」に北米トヨタから出品されたモデルが「ランドスピードクルーザー」です。
「ランドクルーザー200」をベースに、レクサス「LX570」の5.7リッターV型8気筒エンジンを搭載。さらに大型ターボチャージャーが2基装着されるなど高度なチューニングが施された結果、最高出力2000馬力以上、最高速度350km/h以上のスペックとなっていました。
ワイドトレッド化されたボディは、高速走行時の操縦安定性のために車高が低められ、2017年には実際に速度記録に挑戦し最高速度約370km/h(230マイル/h)を達成。
名実ともに世界最速のSUVとして君臨しています。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。