英国で国民保険機関に100台のEVを提供した「MGモーター」って、あの「MG」と関係ある?

イギリスのMGモーターは、NHS(イギリスの国民保険サービス)の機関に最大100台の電気自動車を無償で提供すると発表した。

ピュアEV「MG ZS EV」を100台無償提供

 MGモーターUKとそのディーラーは、2020年3月25日、イギリス国内のNHS(国民保険サービス)の機関に最大で100台の電気自動車を提供すると発表した。

MGモーターのピュアEV「MG ZS EV」
MGモーターのピュアEV「MG ZS EV」

 イギリス政府が現在、危険な新型コロナウイルス(COVID-19)との戦いをおこなっており、MGはコロナウイルスを克服するための活動をサポート。最大6ヶ月間、同社のピュアEV「MG ZS EV」を無料で提供する。

 MGモーターUKのセールス&マーケティング責任者のダニエル・グレゴリウス氏は「自慢の英国ブランドとして、MGは単なる自動車メーカーではありません。この不確実な時期を国が乗り越えられるように少しでも手伝いたいと思っています。私たち国民を安全に保つために働いている無私の人々に感謝しています」とコメントした。

※ ※ ※

 MGは、歴史を紐解けば1924年にまでさかのぼる、あのイギリスのブランドだ。MGとは「Morris Garages(モーリス・ガレージ)の略で、過去にはMGAやMGB、MGFなどの名車を生み出している。

 第2次世界大戦前からあるブランドだが、戦後は何度も経営破綻するなど紆余曲折がある。近年では1981年にオースチン・ローバー、1986年にローバーグループになり、1994年にBMW傘下になった。2000年にはそのローバーグループが解体、MGローバーとなったが経営破綻、その後、中国のNAC(南京汽車)傘下になる。

 そして2000年には同じく中国系のSAIC(上海汽車)の財政的支援を受けて再生され、現在ではコンパクトカーの「MG3」、コンパクトSUVの「MG ZS」、ミドルSUVの「MG HS」を展開している。

 2019年9月には、最初のピュアEV「MG ZS EV」を発売。このモデルは44.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載、1回の充電で最大163マイル(約262km)の走行を可能としている。価格は2万2495ポンド(約296万円)からとなる。

【画像】懐かしさがハンパない! 英国ブランド「MG」の現行モデルを画像で見る(10枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: VAGUE編集部

「モノ・コト・ヒト」を通して“オフタイムを充実させる”ライフスタイルメディア【VAGUE(ヴァーグ)】
ITをはじめ世の移り変わりが激しい昨今、社会はものすごいスピードで変化しています。それは寄せては返す波のように、人々のライフスタイルにも影響を与え、多様を極める現代を形づくっています。そこでフランス語で“波”を意味する「VAGUE」は、本物志向のプロダクトや、より良い生活を送るためのコト、自分らしく生きるヒト、を取り上げることで、常に変化していくライフスタイルを充実させる情報をお届けします。

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー