イケてるのに出るのが早すぎた!? 今なら需要がありそうな車3選
ヒットするクルマがあるなかで、販売が低迷したクルマも存在します。しかし、決して出来が悪かったわけではなさそうなクルマもありそうです。そこで、いまなら人気が出そうなモデルを3車種ピックアップして紹介します。
大ヒットしなかったけど出来が良いクルマとは
各メーカーとも大ヒットを目指して新型車を開発していますが、なかには販売が低迷してしまうクルマもあります。
売れなかった理由は車種によってさまざまですが、なかには単純に出る時期を見誤っただけのようなクルマも存在。
そこで、いまならニーズがありそうなモデルを3車種ピックアップして紹介します。
●日産「プリメーラ 2.0eGT」
1990年に発売された日産初代「プリメーラ」は、欧州市場をメインターゲットとして、走りの性能と快適性を高めた次世代のセダンとして開発されました。
前輪マルチリンクサスペンションによる優れたハンドリング性能と、広い室内に大容量の荷室を有するなど、正統派セダンとしてヒットします。
日欧とも同時期に発売されたプリメーラは、当初、国内仕様は4ドアセダンのみでしたが、欧州ではイギリス工場で生産された5ドアハッチバックをラインナップしており、1991年に日本でも輸入車として5ドアの「2.0eGT」が発売されました。
外観はセダンのイメージを残しつつもスタイリッシュなデザインで、ハッチバックにより使い勝手も良いはずでしたが、日本では4ドアセダンの人気が圧倒的で販売は低迷。
1995年に発売された2代目にも「プリメーラUK」としてイギリス製の5ドアハッチバックが存在しましたが、ステーションワゴンをラインナップしていたためか、こちらも人気とならず1年ほどで販売を終了してしまいました。
当時の日本市場では5ドアハッチバックは売れないというジンクスがありましたが、実際にはセダンに取って代わるようなニーズがなかったということでしょう。
●ダイハツ「ミラ RV4」
1990年代初頭に起こった「RVブーム」では、本格的なクロスカントリー4WD車が大人気となりました。
RVは「Recreational Vehicle(レクリエーショナル・ビークル)」の略称で、クロスカントリー4WD車だけでなくステーションワゴンやミニバンなど、主にレジャー用途に適したクルマが該当しました。
当時、RVブームにあやかろうと、各メーカーが普通の乗用車をクロスカントリー4WD車風に仕立てて販売することが流行。
そして、1992年に登場した軽自動車のダイハツ「ミラ RV4」も、この流行に乗った1台です。
ミラ RV4は3代目「ミラ」の4WDモデルをベースに最低地上高を上げ、フロントバンパーガードやアンダーガード、サイドステップ、ルーフレールなどを装着することでクロスカントリー4WD車風に仕立てられました。
さらに、スペアタイヤをバックドアに設置するなど、かなり本格的で、現在でも通用すると思われるほど秀逸なデザインとなっています。
しかしヒット作にはならず、1994年に4代目ミラが登場するとミラ RV4は生産を終え、生産期間はわずか2年と短命でした。