高速道路では30km/L超え!? ホンダ新型「フィット」は低燃費? HV仕様の実燃費を検証

新型フィットは上り坂が苦手? 燃費はまさかの一桁台!?

●ワインディング路

走行距離:42.6km
実燃費:21.3km/L

 小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコース。モーター走行が基本となる新型フィットですが、延々と続く上り坂ではすぐにバッテリーを使い果たし、発電と駆動のためにエンジンが回りだします。

視界が広いホンダ新型「フィット」
視界が広いホンダ新型「フィット」

 それでも道中は、少しアクセルを緩めると途端にエンジンの回転数が下がり、極力エンジンを回さないような制御が入ります。そんなフィットにいじらしさを感じながら登り切ると、メーターの燃費計は8.4km/Lという数字でした。

 ここからは箱根新道を一気に下りますが、エンジンブレーキを併用するためにBレンジに入れるとまたエンジンが回る音が耳につきます。裏を返せばそれまでエンジンの存在をほとんど感じなかったということいえます。

 結局下りではかなり燃費を回復し、西湘PAに到着したところで21.3km/Lとなりました。

●高速道

走行距離:45.0km
実燃費:33.3km/L

 今回は時間短縮のため、再度高速で移動します。こちらも行きと同じくそこそこの交通量で、走行ペースは比較的抑えめ。その結果、行きよりも低燃費の33.3km/Lという数値となりました。

 そこまで高い速度でない巡行では、バッテリーが許す限りはほぼEV走行であり、一番耳につくのはタイヤノイズといったところ。

 風切り音がそこまで気にならなかったのは、大きく寝かされたフロントガラスが功を奏しているような印象でした。ただし、フロントガラスの傾斜は、内窓を拭くときは大変そうだと感じたのも事実です。

●一般道

走行距離:28.1km
実燃費:30.6km/L

 最後は渋滞する国道246号線をひたすら走って、南青山にあるホンダ本社ビルまで帰るルートです。新型フィットは市街地走行を得意としており、今回の仕様のWLTC燃費も29.2km/Lと低燃費です。

 実際の走行でも30.6km/Lを記録し、シティーコミューターとして使われることが多いコンパクトカーとしては非常に優秀といえるのではないでしょうか。

※ ※ ※

 今回はフルモデルチェンジを果たしたばかりの新型フィットのハイブリッドモデルの実燃費をチェックしてみました。その結果、カタログ燃費と全く同じ28.8km/Lという結果となり、このクラスの車両としては十分すぎる数値となりました。

 新型フィットのハイブリッド車は、基本的にはモーター駆動がメインではありますが、日産「ノートe-POWER」のようにモーター感の強いものではなく、どちらかというとガソリンエンジンに近いフィーリングとなっています。

 減速に関してもワンペダルドライブのようなものではなく、ブレーキのフィーリングも非常に自然で、ハイブリッド初体験の人でもスムーズに乗り換えができそうな印象です。

 これがホンダのいう「心地よさ」であるならば、さすがといわざるを得ないところです。

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【画像】ホンダ新型「フィット」に設定された5つのスタイルとは?(35枚)

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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